なぜ直塗り? JALが世界初「直塗りでサメ肌外装」旅客機を実現! どう塗るのか まさに目からウロコな裏側

なぜ「直塗り」なのか?そしてどう塗装?

「フィルムではなく塗装でリブレット外装を実施するのは、作業に手間を要する一方で、耐久性も高く、さらに飛行中に落下する心配もないというのがメリットです」(JAXAの担当者)。国内線仕様機は、羽田空港を始め市街地の上空を飛ぶケースが多いことから、とくにJAL側が「落下物」に気を払った結果、今回の「サメ肌塗装」が実現したといえそうです。

「サメ肌」を行う塗料は無色透明。その工程はその塗料を「サメ肌」が刻まれた水溶性フィルムに塗りつけたのち、塗料が塗られている側を機体に貼り付け。その後水洗いを行うと、フィルムが溶け、「サメ肌塗装」が完成します。

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JAL、JAXA、ニコンらが実施した「リブレット塗装」説明会の様子。登壇する小倉隆二技術部長(乗りものニュース編集部撮影)。

 小倉隆二技術部長は今回の取り組みについて、「小さくても光る技術はないか?と考えるなか、2018年にJAXAから提案を受け、整備の熟練の技術を利用でき、若い技術者のモチベーション維持にも有効ということで取り組むことになりました」と話します。

 JALの「サメ肌塗装機」は今後、2023年度には国内線仕様機に、2024年度に、より燃費効率の向上が期待される国際線仕様機に展開。2025年度以降にはリブレット機の増機を図りたいとのことです。

【了】

【写真】「サメ肌塗装」実施のJAL実機の底部&完成までの様子

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コメント

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2件のコメント

  1. 昔JAXAのオープンデーで鮫肌の研究を見た記憶があります。担当者にどうやって大面積塗布するのか聞いたら秘密ですと言われましたが、今合点しました。
    珍しく日本初の良いニュースですね。今業界は世界中で必死に省エネに努めていますし、上手くいけば航空業界のトレンドセッターになれると思います。

  2. リブレット機を造機を図りたい
    リブレット機の増機を図りたい?