日本で唯一保有の「ジャンボ機」どうなる ANAグループがNCAを買収、何が変わる?&狙いは?
ボーイング767貨物機の動向も注目です!
北米方面などの不足分を補完
航空会社のANA(全日空)などを傘下にもつANAホールディングスが2023年3月7日、日本で唯一となる貨物専用航空会社NCA(日本貨物航空)の株式すべてを、日本郵船から取得する基本合意を締結したと発表しました。この結果、NCAはANAグループに加わることになります。これにより、どのような変化が生じるのでしょうか。
ANAホールディングスは今回の全株式を取得について「当社グループの航空事業ポートフォリオに加えると同時に、日本最大の国際線旅客便ネットワークを活用する当社グループの貨物事業と将来的に統合・再編することで、お互いの強みを補完し合うコンビネーションキャリアとして収益性が高まり、当社グループの成長戦略を加速できると判断いたしました」とコメントしています。
「コンビネーションキャリア(旅客便・貨物便をもつ)としてのANAグループは、中国方面のネットワークに強みはあるものの、日本と欧米のネットワークが不足していました。今回NCAのネットワークを取り込むことで、欧米、とくに北米大陸へのネットワークを拡大していきたいです。今回の買収はその不足分を『一気に解決する策』と考えています」(ANAホールディングス 津田佳明経営戦略室経営企画部長)
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