西部劇の雰囲気そのまま 全米屈指の人気SLがスゴイ 「ミカド」が走る“現役”路線72km
D51と同じ!「ミカド」と呼ばれる軸配置
列車の顔ともいえる蒸気機関車は、アメリカン・ロコモーティブ社の1923年製K-28型と1925年製K-36型、2種類合わせて8両が現役で動いています。ともに車輪配置は「2-8-2」と称されるモデル。これは先輪1軸(鉄輪2つ)、間の動輪4軸(鉄輪8つ)、そして従輪1軸(鉄輪2つ)という構成パターンのもので、1897年にアメリカのボールドウィン社が製作した日本向け機関車(旧日本鉄道の9700形機関車)に初めて採用されたことから、天皇にちなんで「ミカド」とも呼ばれています。
ちなみに、この「2-8-2」は日本で良く知られるD51形蒸気機関車にも採用された軸配置であり、日本人として親近感がわく人もいるかもしれません。
これら蒸気機関車はアメリカ型狭軌鉄道でよく見られるアウトサイド・フレームと呼ばれる構造。台枠が動輪の外側にあるので外からは動輪のスポークは見えませんがロッドに連動してバランスウエイトがぐるぐる回る姿が印象的です。
なお近年、D&SNG鉄道では山火事対策として本線用ディーゼル機関車を導入しました。ディーゼル機関車が牽引する列車の運賃は蒸気運転の列車よりいくぶん安く設定されています。
列車は客車10両で組成されており、狭軌鉄道としては堂々とした編成です。列車によっては10両の客車に荷物車として貨車が一両加わった11両編成で運転される場合もあります。列車は全席指定の定員乗車制で、客車は4クラスが設定されています。
内訳は21歳以上の年齢制限がある貴賓車のような「プレジデンシャル・クラス」、ソファのような座席の「ファースト・クラス」、3列座席の「デラックス・クラス」、そして4列座席の「スタンダード・クラス」となっています。加えて、座席車とともに飲み物や軽食を販売する売店車も組み込まれています。
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