「オフピーク定期券」広まるか 値下げよりポイント制の方が使われる? 利用者&経理のホンネ

経理担当者はどう感じている?

 続いて「各事業者が導入する、オフピーク利用時にポイントを付ける制度を利用していますか」と質問したところ、「利用している」と回答した人は32.0%(54人)、「利用する予定はない」と回答した人は68.0%(115人)でした。「オフピーク定期券」と比較すると、利用者は多いようです。回答者それぞれの主な理由は以下の通り。

●利用している
「ポイントを有効活用したい」(25~29歳、男性など多数)
「お得だから」(35~39歳、男性など多数)
「なんだかんだポイント貯まるとお茶とか買える」(20~24歳、男性)
「設定が簡単だから」(55~59歳、男性)
「設定さえしておけば、意図せずオフピークに重なればポイントをもらえる」(55~59歳、男性)

●利用する予定はない
「オフピーク時間帯に利用しないから」(40~44歳、男性などほぼ全て)

 たとえば東京メトロが東西線で導入している「オフピークプロジェクト」は、東葉勝田台~門前仲町間で西行きの電車に乗り、南砂町~中野間で正午までに降りた場合、指定された乗車時間に合わせポイントが付与されるもの。午前5時台など早朝であるほど多くのポイントを獲得できます。ポイントはICカードへチャージできます。

 JR東日本の「オフピーク定期券」も、利用時間帯がピークかオフピークかは「入場時間」で判定。もし適用外の時間帯だった場合は別途、普通運賃を支払うこととなります。

 都内IT系企業の経理担当者は「出社率が上がる傾向にある中、遅出勤務の切り替えで経費削減につながるのはありがたい」と話す一方、「取引先との打合せなど、どうしてもピーク時出社せざるを得ない場合、その際に払った運賃の精算で、事務処理が煩雑になるかもしれない」とも。オフピーク定期券をメリットに感じる人はいるものの、会社レベルでの導入となると、ハードルもあるのかもしれません。

●アンケート実施概要
・調査期間:2023年2月22日(水)18時ごろから2月28日(火)13時ごろまで
・調査方法:Questantのシステムを利用して調査
・対象:「乗りものニュース」のSNS(Twitter、Facebook)のフォロワーなど
・有効回答数:169

【了】

※一部修正しました(3月16日13時20分)。

【出費を抑える裏技?】オフピーク定期券の概要をチェック

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コメント

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1件のコメント

  1. そもそもポイント制そのもの生い立ちは増税対策のための日本発祥でしょ?
    現金値引きができないからポイントで還元して同じような形態に見えるようにした。私は現金値引きとポイントでは全く異なると考える。ポイントは利用できればいいが大半が貯めるオンリーで現金化もできない。
    現金化できるならまだしもできないのなら現金値引きの方がメリットあると感じる。
    現金値引きの代わりにポイント還元ならポイントに有効期限設けたりするなよ。あと管理が面倒。