“北極圏特化型”自走りゅう弾砲の射撃実験が成功 製造国は自衛隊が採用した装甲車でも知られるパトリア

フィンランドの防衛企業であるパトリアは2025年6月26日、新型の自走りゅう弾砲システムである「ARVE(アーヴェ:155 SPG)」の射撃実験に成功したと発表しました。

フィンランドのパトリア製自走砲

 フィンランドの防衛企業パトリアは、2025年6月26日、新型の自走りゅう弾砲システム「ARVE(アーヴェ:155 SPG)」の射撃実験に成功したと発表しました。

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「ARVE(アーヴェ:155 SPG)」の車両部分(画像:パトリア)

 ARVEは2025年3月に初公開された装輪式自走りゅう弾砲で、特に北極圏での運用に対応するよう設計されています。ベースとなっているのは、同じくパトリア製の155K98りゅう弾砲です。今回の射撃実験では、異なる仰角や横方向の角度、直接射撃といったさまざまな条件下での発射が行われました。

 シャーシは同じくフィンランド企業で長年軍用とトラックなどを提供しているシス製の全地形対応型トラックをベースとしており、完全に国産生産によって構成されているのが特徴です。

 ARVEはモジュール構造を採用しており、フィンランドが現在保有する砲兵装備との互換性があります。整備、予備部品、弾薬の面でも共通性が確保されており、運用の効率化が図られています。さらに、優れた機動力と高い発射速度を兼ね備え、海上目標に対する射撃能力も有しています。加えて、高度な機能を備えながらも、既に実戦配備されている信頼性の高いサブシステムを基盤としており、コストパフォーマンスにも優れています。

 国際市場への展開も視野に入れており、北大西洋条約機構(NATO)規格の砲弾や射撃管制システムとの相互運用性も確保されています。これにより、いわゆる西側諸国の155mmりゅう弾砲や自走砲とも高い互換性を有しています。また、フィンランド以外の国で導入される場合には、それぞれの国が保有する間接射撃管制システムへの統合も可能とされています。

 パトリアの防衛・兵器システム部門エグゼクティブ・バイスプレジデントであるミッコ・レイノ氏は、ARVEについて次のように述べています。「本システムは過酷な野外環境での運用を前提に設計されており、その使いやすさ、性能、信頼性には大きな期待を寄せています。」

 なお、パトリアは陸上自衛隊が導入を予定している次期装輪装甲車「装輪装甲車(人員輸送型)AMV」の開発元でもあり、日本では日本製鋼所が同車両のライセンス生産を行う契約を締結しています。

【画像】ズドン! これが、発射実験を行う新型自走りゅう弾砲です

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コメント

1件のコメント

  1. 小見出しの『IL-20情報収集機の鮮明な画像が公開』と本文の自走りゅう弾砲の記事との関係が不明。全く無関係に感じるが、記事掲載責任者の見解を伺いたい。

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