大和路線vsおおさか東線「奈良~大阪」どちらが便利? 「大阪駅ダブル直結」2ルートの優位性は

所要時間と「快適度」は

 
 奈良駅から「新大阪経由大阪行き」が出発するのは、朝4本。最速は6時12分発の初便で、ちょうど1時間で大阪駅に到着します。以下3本は大和路線・大阪環状線経由の快速と並行して運転されますが、所要時間を比較してみましょう。

〇【区快】奈良6:36→大阪7:38(62分)
★【直快】奈良6:42→大阪7:43(61分)
〇【区快】奈良6:48→大阪7:50(62分。加茂発)
〇【区快】奈良7:00→大阪8:02(62分)
★【直快】奈良7:06→大阪8:11(65分)
〇【区快】奈良7:17→大阪8:14(57分。加茂発)
〇【区快】奈良7:24→大阪8:26(62分。加茂発)
★【直快】奈良7:30→大阪8:38(68分)

(区快は主な列車のみ)
★【直快】大阪17:35→奈良18:36(61分)
〇【区快】大阪17:42→奈良18:41(59分)
★【直快】大阪18:35→奈良19:36
〇【区快】大阪17:42→奈良18:41
★【直快】大阪19:35→奈良20:36
★【直快】大阪20:35→奈良21:36

 おおさか東線経由の所要時間は、これまでの大和路線経由にくらべ、ほぼ互角。区間快速は久宝寺~天王寺間ノンストップですが、そこから大阪環状線の半周分は各駅停車となるため、走行距離は長いものの、新大阪まで速達運転するおおさか東線経由の直通快速はいい勝負をしているのです。

 もうひとつ重要になるのが「座れるか」ということ。朝の奈良始発の列車は、区間快速にも直通快速にも設定されています。しかし帰路の夕方は対照的で、大和路線の区間快速は全列車が天王寺から回ってくるのに対し、おおさか東線の直通快速は100%大阪始発。さらに「おおさか東線方面へ行く乗客」しかいないため、着席可能性は比較的高いと考えられます。

 ここで気を付けておきたいのが、「うめきた地下ホームは遠い」ということ。既存の大阪駅からは連絡通路で徒歩10分の距離にあり、目測を誤ると1時間に1本の貴重な直通快速を乗り過ごすかもしれません。なお、もし乗り遅れて3分後に発車する各駅停車に乗っても、久宝寺に到着するのは直通快速と12分差で、そこまでタイムロスではありません。

 おおさか東線の各駅停車も同じ221系で、座り心地のいい転換クロスシートです。多少遠回りでも、「せめて久宝寺までは座りたい」として利用する方法もありかもしれません。

【了】 

【おおさか東線と大和路線のルートとダイヤ】

テーマ特集「【特集】大変化!?「2023年3月ダイヤ改正」鉄道各社の情報を一気にチェック!」へ

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

1件のコメント

  1. とりあえず大和路快速の環状線内の停車駅減らせよ。
    誰も降りない駅あるんだけど。大和路快速って天王寺と大阪駅に行くための手段なんだから、他の駅に降りたいなら新今宮で乗り換えろ。