相鉄の行先案内 3つの色違い『各停』が存在する理由は? 直通線の複雑さ象徴
3月18日に「相鉄・東急新横浜線」が開業。分岐駅である羽沢横浜国大駅の発車案内板には、3つの「各停」が、すべて違う色で表示される光景がありました。なぜ同じ種別でカラフルに色分けがされているのでしょうか。
各停にも種類があるの…?
2023年3月18日(土)、相鉄と東急をつなぎ、新たな新横浜駅アクセスをもたらす「相鉄新横浜線」「東急新横浜線」が開業を迎えました。
相鉄沿線では、見慣れない東急の車両が入ってくるなど、さまざま新しい光景が見られましたが、そのなかでひときわ目を引いたのが、ホームにある発車案内板に表示された「3色の各停」です。
羽沢横浜国大駅で見られた発車案内板には、次にやって来る3本の列車は連続して「各停」ですが、文字の色が青、緑、ピンクと3種に分けられています。
一般的には「各停=白、準急=緑、急行=オレンジ、特急=赤」といったように、列車種別ごとに色分けがされているイメージです。しかし、今回は「各停が3色に分かれている」という、珍しい状況。なぜこうなったのでしょうか。
相鉄の広報担当は「色分けは、直通先の路線で分かれています。3方向の異なる方面へ列車が直通するため、誤乗車防止でこのようになっています」と説明します。
「青色は東急目黒線、緑色はJR埼京線、ピンクは東急東横線への直通列車を表しており、横浜駅へ向かう列車は白色で表示されます」(同)
これは各停だけでなく特急・通勤特急も同じで、青・緑・ピンクに色分けされます。車両の行先表示も同様に色分けされています。
一方で、他線へ直通しない列車は従来の「種別の色」が使用され、快速は青色、特急はオレンジ、通勤急行は桃色の表示となります。東急新横浜線のTwitterアカウントでも開業前日に「誤乗車防止のため、ご乗車の際はよくご確認ください」として、色分けの説明をしています。
なおこの色分けは、JR・相鉄直通線の開業時から行われていました。白と緑の2色で非直通と直通を区別しており、羽沢横浜国大駅の新宿方面では全列車が「緑色の各停」で表示されるようになっていました。これがいよいよ「3色フルカラー」となり、例を見ない華やかな発車案内板が実現した形です。
【了】
東急が中央林間よりも西側に延線しない/できない色々な噂を当時聞いてた身としては、海老名で小田急と並ぶ東急の姿は妙に感慨深いです…
ありがとうございます。これはフルカラーLEDを利点を利用した巧妙な案内方法でありますね。