「鶴見駅へ相鉄・JR直通線とめて」より現実味? 地下鉄グリーンラインは延伸されるか
横浜環状鉄道の一環として、地下鉄グリーンラインを鶴見駅へ延伸する構想があります。全線の費用便益比は1.0を下回りますが、東急・相鉄新横浜線の開業など取り巻く環境が変わる中、日吉~鶴見間に限れば期待できるかもしれません。
本格始動はブルーライン延伸の次?
しかし、東急・相鉄新横浜線の開業効果によって相互直通運転する各社の沿線が活性化すると、日吉へアクセスできる港北ニュータウン周辺の発展も期待できます。グリーンラインの日吉~鶴見間の需要も高まるかも知れません。延伸計画全体の費用便益比こそ1.0以下とのことですが、日吉~鶴見間に限れば1.0を上回る可能性もあり、新たな試算をする価値はありそうです。
さらにグリーンラインの中山~二俣川間が開業すれば、二俣川~日吉間を1路線で移動できます。これは新横浜ルートに対する二重化、ライバルにもなり得るほか、運転免許センターのある二俣川へ、港北ニュータウンやJR横浜線沿線からの需要も見込めます。
横浜市はいま、ブルーラインのあざみ野~新百合ヶ丘間の延伸事業に取り組んでいます。この路線が開通したら、いよいよグリーンライン延伸計画が進むかも知れません。
ちなみに2014(平成26)年の横浜市の試算では、日吉~鶴見間の1日あたりの利用客は3万6000人~5万1000人で、当時の相鉄いずみ野線とほぼ同じでした。建設費は地下鉄だけに割高となり、1100億~1300億円です。ただし、中山~二俣川間の「2万9000人~3万4000人/日、1400億~1500億円」、根岸~元町・中華街間の「1万7000人~1万9000人/日、1300億~1400億円」に比べると、日吉~鶴見間が優位といえるでしょう。
鶴見駅にJR・相鉄直通線の駅も欲しいところですが、グリーンラインの開業にも期待したいところです。
【了】
Writer: 杉山淳一(鉄道ライター)
乗り鉄。書き鉄。ゲーム鉄。某出版社でゲーム雑誌の広告営業職を経て独立。PCカタログ制作、PC関連雑誌デスクを経験したのち、ネットメディアなどで鉄道関係のニュース、コラムを執筆。国内の鉄道路線踏破率は93パーセント。著書に『ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。日本全国列車旅、達人のとっておき33選』(幻冬舎刊)など。
そもそもJR・相鉄直通線必要ないだろ。武蔵小杉までは開業した新横浜線で東急経由で行けるし、線形を見てみるとJRの方が大回りしている。更に渋谷までも東急の方が真っすぐなので早い。
まぁ輸送障害時のバックアップ機能くらいだろ。それもほぼ無意味に等しい。
実現すれば、鶴見から日吉乗り換えで東急新横浜線にも乗れ、新幹線アクセスも向上することでしょう。。。
能天気というか、荒唐無稽な誇大広告も、休み休みにしてほしい。品川まで出れば新幹線に乗れるのに、わざわざ乗り換えまでして新横浜へ行くのですか。
鶴見駅北側から末吉橋までの道路はいろいろと地下鉄建設を前提とした気配があるが、残念ながら日吉・鶴見間の計画は鶴見川を渡る工事費で頓挫したと記憶。