ホンダ系「電動キックボード対抗馬」の実力 自立し“バック”も可能に 市場投入は遠のくも“進化”で応える!

ホンダ発のベンチャー企業が開発するパーソナルモビリティ「ストリーモ」がさらに進化、原付1種モデルとは別に免許不要となる「特定小型原付」モデルもつくります。ただ、市場投入はまたもや延期に。先行購入者の期待に“性能アップ”で応えようとしています。

市場投入前に走行性能の大幅アップ ちょっと“映える”リバース機能も

「ストリーモ」原付1種モデルの最も大きな仕様変更は、プロトタイプ比最大トルク2.5倍の遊星ギア内臓モーターを採用したことです。この駆動モーターの変更は、登坂能力の大幅な向上を目的としており、体重75kgの乗車時で、最大発進可能勾配17.5%、最大登坂可能勾配20%以上を実現しました。

 また、新しくリバース(後進)機能が追加されました。電動キックボードのような立ち乗り型パーソナルモビリティのほとんどは、停車時にはバランスが崩れるため、乗車したまま自立させることができません。「ストリーモ」は、「重心バランスを計算した緻密な設計と独自のバランスアシスト機構」で、乗ったままでの停車が可能です。リバース機能を使えば、より簡単な方向転換ができ、一般的な電動キックボードとの違いを際立たせます。

 このほかにも以下のような変更や追加を明らかにしました。

・ディスプレイ側面にスマートフォンなどの充電が可能なUSBソケット(Type-C)を追加。

・耐久性、安定性向上のための諸元変更および各部剛性アップ。

・スロットル操作のコントロール性向上のための制御プログラム更新。

・制動力向上とコントロール性を高めた機械式フロントディスクブレーキの採用。

・乗車時に足が滑りにくくなるラバーマットをステップボード上面に追加。

・乗車時の疲労軽減に寄与する大きくソフトなハンドルグリップに変更。

・他者からの被視認性に配慮したフロントおよびサイドリフレクターの追加。

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改良版「ストリーモ」。オプションで積載スペースも確保できる(中島みなみ撮影)。

 納期が問題になる場合、3月末日までに申請すれば、購入キャンセルとデポジット(5万円)返金対応にも応じます。

 パーソナルモビリティの世界は、電動化と制御技術の向上により、ここ数年で新しい乗り物を予感させる進化を続けています。それが社会実装につながるかどうかは、ひとえに製品の供給のタイミングにかかっています。

【了】

【え…倒れない!】抜群の安定性を誇る「ストリーモ」試乗の様子(写真で見る)

Writer:

1963年生まれ。愛知県出身。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者を経て独立。行政からみた規制や交通問題を中心に執筆。著書に『実録 衝撃DVD!交通事故の瞬間―生死をわける“一瞬”』など。

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