ルーマニア「F-35」戦闘機の購入を決定 東欧で兵器の“西側化”さらに進む

NATOでの運用も考えた結果。

性能の高さと弾薬の優秀さが購入理由

 ルーマニアの国防最高評議会(CSAT)は現地時間の2023年4月11日、アメリカのロッキード マーチン製F-35「ライトニングII」戦闘機の購入を決定しました。

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ルーマニアと同じくEUとNATOに加盟しているイタリアが運用するF-35(画像:イタリア空軍)。

 CSATは、新たに採用される戦闘機には「自機を守るための高度な対空および対ミサイル防御能力と、多様化された高度な長距離精密射撃および攻撃能力が求められる」としています。

 F-35は、高度なセンサーを装備し、空中の別の部隊や地上防御システムなどとデータをリアルタイムでリンクさせることが可能で、戦場の状況を管理する高度な機能を持っている点と、使用できる弾薬の性能の高さが評価され、今回の購入決定となったようです。

 なお、ルーマニアは2022年6月17日、ノルウェーから中古のF-16戦闘機を購入しており、配備されている旧ソ連・ロシア系の兵器をアメリカ製の兵器に更新している最中です。ロシア系兵器依存から脱却し、NATO(北大西洋条約機構)内での相互運用性の向上を図っています。

 東欧諸国でも同様の動きがあり、F-35はポーランド、チェコなど複数が購入を決定しています。

【了】

【西側戦闘機としては先輩】ルーマニアで運用の始まったF-16(写真)

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