「いろいろ不便」高田馬場駅の大変化どうなる? 「東西通路&ロータリー移設」で劇的便利に

「あれが不便、これも不便」な高田馬場駅、どう変わる?

 今までの話は再開発の一般的な話。高田馬場駅特有の「不便な点」は、再開発でいくつも変わっていきます。

●駅西側にまともな交通施設が無い→「西口駅前広場」を整備
 とにかく「西側が狭く不便」という高田馬場駅。JRのガード下の狭隘な出口「戸山口」が西側にも抜けられるようになっていますが、北側の早稲田通りに抜けるメイン改札「早稲田口」周辺と合わせ、路地が狭くて収容力に乏しく、街を行き来する人々と流れが交錯し混雑が著しいままです。そこで西側に駅前広場を整備し、タクシーや一般車用のロータリーを整備。駅前の混雑緩和を図るとしています。

●駅の西側と東側が移動しづらい→駅の中央部に「東西自由通路」を整備

 とにかく西と東が分断状態となっているのを解消し、ホームの北端と南端にしかない改札のほかに「新改札口」も設置するとしています。「構想案」では、ホームをまたぐ橋上駅舎で東西をつなぐほか、デッキは駅前通りのさらに東側へもつなげるイメージとなっています。

●東側ロータリーの「向こう側」へ行くのが不便→東側広場は「歩行者専用空間」に
●バス停が分散していてどこから乗ればいいか分からない→バスのりばを集約
 早稲田口から東へ歩く場合、ロータリー内にある歩行者用信号を2つも抜ける必要があります。青信号の時間が短いこともあり、なかなか駅前から出られずストレスがたまる存在です。

 そこでこのロータリーを丸々無くし、歩行者用広場にします。ここに東西線への入口が大きく開口する構想もあります。タクシーのりばは先述のとおり西側広場へ機能を移設、バスのりばはロータリー周辺と早稲田通り沿いに分散していたのを1か所に集約し、駅東側ゾーン内で再配置します。

 バスのりばの移設先については「構想案」で「BIG BOX1階」「ロータリー東側の3区画」「戸塚第二小学校の1階部分」の3案が挙げられています。改札口からは離れますが、先述のとおり東西の空中デッキが整備されれば、橋上駅舎の改札から直結されることとなります。

 他にも「構想案」では、狭いホームを解消するため、駅全体の東西への拡幅や、一部線路の「地下化」「立体化」も案として提示しています。

※ ※ ※

 再開発のスケジュールですが、まずは「駅東側ゾーン」を優先して進めるとしています。まだ「機運の高まり」レベルの状態であり、都市計画決定や事業化など行政上のスタートを待ち望む協議会が、調整や調査検討を進めています。

【了】

【「高田馬場駅」再開発のイメージ図を見る】

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