タイヤの「指定空気圧」を知らない? GWクルマのトラブルで多い「パンク」 そのまま走るとヤバい!
ゴールデンウィーク期間中、クルマのタイヤトラブルによる救援要請は、バッテリー切れに続いて2番目に多いようです。空気圧が不足したタイヤのまま走行し続けると、乗り心地が悪いだけでなく、事故発生のリスクさえあります。
なぜ救援要請は多い?
JAF(日本自動車連盟)が公表する「JAFロードサービス 主な出動理由TOP10」によると、2022年度のゴールデンウィーク期間中、2番目に多かったクルマ(二輪車を含む)のトラブルは「タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足」でした。出動理由に占める割合は19.7%ですが、高速道路に限ると35.6%と最多を占めます。
地方に目を向けても、例えば香川県内における同時期のJAFへの救援で「タイヤ関連」は第2位。JAF香川によると、あぜ道や農道などのぬかるみから滑って出られないという救援要請もあったといい、トラブルを防ぐためにもタイヤ溝の残量や異物の挟み込み、ひび割れなどの状態を事前に点検して欲しいとしています。
実はここ数年、タイヤにまつわるトラブルは急増しています。JAFによると、タイヤ関連の年間の救援件数は、2019年までの10年間で10万件以上増えたそうです。
その要因のひとつとされているのが、空気圧への関心不足。やや古いデータですが、JAFが2014(平成26)年に実施したアンケートでは、マイカーの指定空気圧を知らないという人は36%に上り、推奨されている毎月1回の空気圧チェックを行っている人は14%に満たなかったそうです。
JAFはその背景に、セルフ式ガソリンスタンドの増加により、専門知識を持った店員にタイヤ空気圧をチェックしてもらう機会が減ったことを挙げます。またJATMA(日本自動車タイヤ協会)が指摘するのが、スペアタイヤへの交換方法やパンク修理キットの使い方が分からず、これが救援依頼の増加につながっているのではないかというものです。
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