どう乗れば? 大阪メトロがエスカレーターの乗り方啓発 “片側空け”は同調圧力か

10月からは名古屋市でも「エスカレーター条例」が施行されます。

立ち止まることを前提にした乗りもの

 大阪メトロが『Metro News』の第28弾として、エスカレーターの乗り方について動画で啓発しています。
 
 2人が並べる構造のエスカレーターでは、特に関西では左側を、関東では右側を空ける習慣があります。これはどちらか片側を空ける乗り方が、「急いでいる人のために通路を確保するもの」と根付いてしまっているためといえるでしょう。しかし、この“片側空け”は推奨される乗り方ではなく、一般社団法人 日本エレベーター協会も「エスカレーターの安全基準は歩くことを想定しておらず、ハンドレール(ベルト)をつかんで立ち止まることを前提にしている」としています。

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写真はイメージ。関西では、エスカレーターの左側を空ける習慣があるが…(乗りものニュース編集部撮影)。

 ではどう乗ればいいのか――大阪メトロの動画では、「歩かず、立ち止まって、手すりにつかまる」とされています。また混雑具合にもよりますが、左右交互に立つ姿も紹介されています。

 あわせてエスカレーターで歩くことの危険性についても啓発されており、立ち止まっている人にぶつかればお互いが転倒するリスクがあります。また手すりにつかまらなければ、エスカレーターが非常停止した際に転倒することも考えられます。大阪メトロは「自分だけでなく周りの人も巻き込んでしまうため、正しい乗り方を守って欲しい」と呼び掛けています。

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