韓国の空母計画また変化? 披露された新立体モデルに“米空母っぽい装備”が 「我々はどのような要望にも対応」

韓国で開催中の防衛産業イベントに新たな韓国空母のスケール模型が展示されました。これまでのものとは明らかに異なる構造をしているほか、艦載機にも独自性が見られます。そのコンセプトについて出展企業に話を聞きました。

過去の空母プランも2つあり 何が違う?

 じつは現代重工業が空母のコンセプトモデルを発表したのは、今回が初めてではありません。今回展示されたモデルの名前は「CVX 3」で、これまでに「CVX 1」「CVX 2」という2モデルも披露されています。

「CVX 1」は全体が長方形の飛行甲板となっており、その上に搭載されている機体はSTOVL(短距離離陸垂直着陸)機であるアメリカ製のF-35B戦闘機が並べられていました。

 分類としては正規空母ではなく軽空母になり、類似の艦艇としてはアメリカ海軍の「アメリカ」級強襲揚陸艦や、現在空母へ改装中である海上自衛隊の護衛艦「かが」などが挙げられます。想定された排水量は3万3000トンだそうです。

「CVX 2」は想定排水量こそCVX 1と同じですが、飛行甲板が広くなり、艦首部分にはスキージャンプと呼ばれる航空機発艦用の傾斜路が設置され、CVX 1よりも効率的な航空機運用が可能になっています。また、飛行甲板が広くなったことで、航空機の発艦スペースの他に、ヘリコプター用の発着艦スポットも整備されています。

 このCVX 2に類似した空母としては、イギリス海軍の「クイーン・エリザベス」級航空母艦が挙げられます。

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「CVX 3」のプロモーション映像に登場した韓国国産戦闘機KF-21の艦載型KF-21N(布留川 司撮影)。

 今回、初お披露目されたCVX 3は、今までのコンセプトを発展させたもののようです。最も大きな変更点は艦載機の発着艦方式が前出のCATOBAR方式になった点で、これだとF-35Bが装備する可変式ノズルといった特別な仕様の航空機でなくとも運用が可能です。これにより戦闘機だけでなく早期警戒機など、より大きな固定翼機も運用できるようになるため、航空機運用能力に関してはもっとも長けたプランといえるでしょう。

 今までのコンセプト案を俯瞰して見ると、それらは艦の規模やデザインだけでなく、運用する航空機やその種類も大きく異なるのがわかります。そのため、これらは何か具体的な計画にフォーカスして作られたという印象はありません。

 なぜ、「現代重工業」はこのように多種多様なコンセプトプランを作っているのでしょうか。

【写真】えっ…! これが韓国の「なんかアメリカっぽい」新型空母です

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