今年も注意喚起「茨城ダッシュ」 ルール無視に県警「取締りを強化します」

2つの交通違反に該当する可能性があります。

取締りを強化する方針

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交差点のイメージ。右折車は対向直進車が途切れるまで待たなければならない(2023年6月、大藤碩哉撮影)。

 茨城県警察本部が2023年6月、公式Twitterに「茨城ダッシュ根絶のため、信号交差点での取締りを強化していきます。」とツイートしました。「茨城ダッシュ」とは、あたかも「ご当地ルール」のようにまかり通っている危険な運転のことですが、これは2つの交通違反に該当する可能性をはらんでいます。

 ではどのような運転を指すのか――県警は「青信号に変わると、対向直進車の進路を遮って右折する方法」としています。道路交通法でも、第37条によって「車両等は、交差点で右折する場合において、当該交差点において直進し、又は左折しようとする車両等があるときは、当該車両等の進行妨害をしてはならない」と定められており、右折車は対向直進車などがなくなるまで、待機しなければなりません。

 先に右折することがどう危険かは想像に難くないでしょう。県警は「交差点右左折方法違反および交差点優先者妨害という交通違反に該当する可能性があります」と指摘しています。対向直進車との衝突だけでなく、強引に右折した先に横断歩道があれば、そこで歩行者が危険にさらされることも考えられます。そして、あくまで「茨城ダッシュ」が一部の人どうしでしか共有されていない点も問題でしょう。対向直進車は、危険なドライバーがまさかそのような運転をするとは思っていないからです。

 ところで、道幅が狭く右折レーンを設けられない交差点では、特殊な信号制御により先に右折車を進行させるケースもあります。東京都の例を見てみます。

「先発時差式」「矢印先出し式」などと呼ばれる信号機では、通常は信号サイクルの最後に表示される右折矢印が、最初に表示されるのです。この際、当然ながら対向車側は赤信号であり、右折した先の歩行者用信号機も赤。こうすることで、車列の先頭にいる右折車が、直進や左折する後続車をせき止めずに済み、より円滑な交通を実現しているのです。

【了】

【写真】「茨城ダッシュ」の取締りを行う警察官

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