原因はヒューマンエラー 副都心線が有楽町線へ誤進入 ポイント制御を手動にした2分後

信号保安設備は正常に機能。

千川駅で営業運行を打ち切り

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東京メトロ有楽町線・副都心線で使われる17000系電車(2022年11月、大藤碩哉撮影)。

 東京都練馬区の東京メトロ小竹向原駅で2023年6月23日(金)朝、副都心線の列車が有楽町線の線路へ誤進入する事案が発生。この影響により、直通する各路線などでも昼ごろまでダイヤが乱れました。

 誤進入は午前8時35分ごろ発生。小手指発 元町・中華街行き急行列車(10両編成)が駅を発車した際、異なる方向へ進行してしまったものです。同駅を含み和光市~池袋間は有楽町線と副都心線の2路線が通りますが、各方面へ分岐するのは小竹向原駅です。

 東京メトロによると、原因はヒューマンエラーとのこと。事案が発生する以前からダイヤ乱れが発生しており、駅係員が午前8時33分、列車の進行方向を決めるポイント制御を、システムによる自動制御から手動制御へ変更したといいます。直後、急行列車の進行方向を誤って有楽町線に設定してしまったというものです。なお、信号保安設備は正常に機能していました。

 列車はひとつ隣の千川駅まで運行。ここで回送列車とし、約1500人の利用客には下車してもらったとのことです。この影響で、有楽町線では最大18分、副都心線では最大16分の遅延が発生しました。

 東京メトロは「信号の設定を担当する全ての社員に対して、改めて基本動作の指導、徹底を行うとともにヒューマンファクター分析を行い再発防止に努めます。ご利用のお客様ならびに関係者の皆様に大変ご迷惑をおかけいたしましたことを、深くお詫び申し上げます」としています。

【了】

【つまり…】図で見る誤進入と配線図

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