ロシア空母だけじゃない 長期ドック入り「虚弱すぎ空母」3選 部品とられて復活に暗雲も

偉大な姉に頼りきり! 不調続きの「プリンス・オブ・ウェールズ」

 イギリス海軍が現在保有する最新鋭空母であるクイーン・エリザベス級航空母艦の2番艦、「プリンス・オブ・ウェールズ」は2019年12月に就役しましたが、艦内のパイプの破損、機関室近くの浸水などが発生し、2023年7月現在、合計すると950日以上をドックで過ごしています。

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イギリスの最新鋭空母「プリンス・オブ・ウェールズ」(画像:イギリス海軍)。

 なお、姉妹艦である「クイーン・エリザベス」はこうした大きなトラブルが今のところなく、2021年9月には日本に寄港し、日米英の共同訓練も展開したこともあります。

 2024年に「クイーン・エリザベス」がドック入りすることが計画されているため、イギリス海軍は、2023年8月頃には「プリンス・オブ・ウェールズ」を復帰させようとしています。

 しかし、同艦からは「クイーン・エリザベス」のスペア用に燃料フィルターや、航空機用のエレベーター部品の一部が取り外されていることが、2023年4月24日に報じられており、予定通り復帰できるかはイギリス国内でも疑問視されています。

 ちなみに、先代の戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」も、建造中に第2次世界大戦が始まりドイツ軍の空襲を受け損傷したほか、曳航中に砂洲に座礁するなど不幸に見舞われました。最終的には、1941年12月10日のマレー沖海戦で旧日本海軍の陸上攻撃機による雷撃・爆撃により戦没するなど、かなり不遇な艦でした。

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