なぜ“江戸”? 横浜市「佐江戸」の謎 「江戸の左」説は本当か

横浜市内の中原街道周辺では、案内標識に「佐江戸」という地名をよく見かけます。現代から見ると、ちょっと気になる“江戸”の文字。実際、その場所は“江戸の左”にあるようにも見えます。地名の由来を探りに現地を見てきました。

至る所で見かける道祖神(さえのかみ)

 佐江戸に鉄道はありませんが、バスは横浜市営と東急が運行されています。東急バスのウェブサイトには「バス停名の由来を巡る旅」というページがありますが、佐江戸について以下のように紹介されています。

「もともとは西土だったが、徳川入国以来、ひだり江戸に当たるので、左江戸と書き、のちに佐江戸となったという言い伝えや、村の外から病や悪いものが入らぬよう道祖神(サエノカミ)を祭った所をサエドということからこの地をサエドと呼び、佐江戸という漢字を当てたという説などがあります」

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佐江戸交差点から中原街道を北に50mほど進んだ場所に地蔵が安置されている。これが道祖神という確証はないが、周囲ではこういった地蔵をたくさん見かける(2023年6月、大藤碩哉撮影)。

 特に後半の道祖神について、中原街道沿いを歩くと至る所に地蔵が安置されていることに気づきます。佐江戸は周囲に寺や神社も多いこと、そしてかつては城まであったことから、一帯は古くから人が集っていたことが裏付けられます。

『日本地名語源辞典』によると、道祖神は「塞の神」とも書くそう。災いの侵入をせき止めるため、村の入口や辻、峠などに祭り、その場所を「道祖処」(さえど)と呼んだといいます。いつしか「佐江戸」の字が当てられるわけですが、同地は南側で前出の鶴見川とも接しており、「江(川)の戸(入口)にある地」となったという説もあります。

 現代の視点では、江戸という文字がインパクトを持って目に入ってきますが、この地では足元の小さな地蔵が、地名の由来となるヒントを握っているのかもしれません。

【了】

【地図】佐江戸交差点と、地名の由来かもしれないモノ分布図

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コメント

2件のコメント

  1. 同じ横浜市内の最戸や、さいたま市の道祖土(どちらも「さいど」)と同じ語源てことになるんでしょうか。

  2. 「江戸が首都として発展し〜」とありますが、明治になるまで日本の首都は京都なので、この表記はおかしいと思います。

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