対中国のカギ握る? 日本がパプアニューギニア支援に注力する理由 “部族国家”ならではの苦労も

日本はパプアニューギニアへ対する、オーストラリアに次ぐ2番目の援助国です。とりわけ自衛隊は施設機械整備と軍楽隊育成を行っていますが、言葉の壁だけでなく文化や考え方もまるで違い、自衛隊員は苦労しているようです。

日本はパプアニューギニアへ対し大きな援助

『ラバウル小唄』という歌をご存じでしょうか。ラバウルはパプアニューギニアの島嶼地方東ニューブリテン州にあり、太平洋戦争中には旧日本陸海軍の航空隊基地が置かれました。連合軍からはラバウル要塞と呼ばれた要衝でした。

 今のパプアニューギニアは太平洋島嶼地域の大国です。アジア諸国との関係強化、同地域内での多国間外交にも力を入れており、太平洋島嶼地域で唯一のAPEC(アジア太平洋経済協力)加盟国となっています。

Large 20230730 01
油圧ショベルの履帯点検中。エンジンの騒音のため、オペレーターとの意思伝達はハンドシグナルを使って行う(月刊PANZER編集部撮影)。

 日本はパプアニューギニアへ対し、2021年の段階でオーストラリアに次ぐ第2の援助国ですが、防衛省・自衛隊も能力構築支援事業を行っています。主な活動は軍楽隊育成と施設機械整備です。軍楽隊育成は2015(平成27)年から、施設機械整備は2021年からほぼ毎年行われています。施設機械とは、ブルドーザーやパワーショベルなど重機のことで、取り扱いや予防保全と故障探求の基本を学ぶものです。

 2022年度からは招へいも始まり、パプアニューギニア軍工兵隊から軍曹を筆頭に4名が、茨城県勝田市にある陸上自衛隊施設学校で研修を受けています。

 課目は昨年がブルドーザー、今年は油圧ショベル、そして来年はグレーダーが予定されているそうです。重機の取り扱いから不具合箇所の発見・対処までを目指します。ほかにも、油圧機構に関する基礎的な知識と技能の取得や、電気溶接、ガス溶接などの整備技術の向上が挙げられています。工兵隊への重機扱い方指導とは地味に思えますが、パプアニューギニアにとっては大きな意味があります。

【写真】ラバウルを飛び立つゼロ戦

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. イラン海軍の潜水艦が「撃破される瞬間」捉えた映像が公開 3隻の無人ボートが基地を急襲 “米軍史上初”の攻撃
  2. ロシア軍の攻撃ヘリが「飛行中に急襲される瞬間」捉えた映像が公開 背後から「刺客」が忍び寄る
  3. フェリーが「浮上した海自の潜水艦」を発見!日本一深い湾の「レアな光景」捉えたショットが公開
  4. 「最新鋭旅客機」が駐機中に突如“崩れ落ちる”! 前脚が折れ機首が激突…「衝撃の瞬間」なぜ発生? 背景が明らかに
  5. 惨劇なぜ? 旅客機の客室窓が“上空で木っ端みじん” 「乗客の体が吸い出された」戦慄の様子が公開される
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  3. 海自の潜水艦が発射した魚雷が「揚陸艦へ突進」 雷跡を上空から捉えた珍しい写真が公開される
  4. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号