日本でセスナが違法に!? アメリカ当局が航空機の法案改訂へ 遅れる日本の航空産業“置いてけぼり”か

小型機よりもさらに軽量な「LSA」は、欧米において航空産業のさらなる発展を促す起爆剤になり、この新ジャンルをアメリカはさらに拡充することを決めました。このことで、日本国内で使える小型機がなくなる恐れもある模様です。

航空市場で唯一拡大が続く「LSA」ジャンル

 海外では小型機市場の活性化を目指して「軽量スポーツ航空機」(以下LSA)という新しいカテゴリーの航空機と、それを操縦する新しいパイロット免許制度が導入されてから、20年が経とうとしています。

 このLSA制度のさらなる適用範囲の拡大を目指し、このたびアメリカで航空法改訂の原案がまとまりました。このことで、いわゆる“セスナ”と呼ばれている従来型の小型機が、このままでは日本で飛ばせなくなる可能性が出てきました。

Large 20230728 01
中欧スロバキアの航空機メーカー、SHARK AEROが製造するLSA(軽量スポーツ機)の「シャークUL」(画像:シャーク・アエロ)。

 LSAの制度は、機体規模を「小型軽量」に限定しながら、機体の認証や操縦資格取得に必要な要件を見直すことで新型機の導入を促し、同時にパイロットや整備士などの航空従事者も増やしていくことを目的にしています。

 諸外国ではLSA規格を適用した新型機が次々発表されており、それを練習機として採用する飛行学校も増えています。それとともに、操縦資格を持つパイロットや整備士も増えてことで、小型機だけでなく航空産業全体の底上げに成功してきました。

 残念ながら、LSAが普及していない日本だけがこのトレンドの波に乗ることができず、航空産業全体の衰退が進んでいると言えるでしょう。

 世界的に見ると、LSAは市場の拡大とともに安全性の面でも実績を積み上げてきた経緯があります。ゆえに、各国とも共通認識として、制度としても熟成された感のあるLSAを高く評価しています。こうした状況を背景に、LSA制度のさらなる適用範囲の拡大を目指して、航空業界の発展を目指す動きがますます顕著になっています。

 アメリカではFAA(米連邦航空局)がおよそ10年前から検討を始め、業界団体、品質認証機関、自家用機操縦士や自作航空機の団体などと議論を重ねてきました。その結果、定められた将来への方針は、航空法改訂によるLSAの適用範囲の拡大でした。これはLSA発展・普及の第二段階ともいえるもので、FAA(アメリカ連邦航空局)ではこれを「MOSAIC(モザイク)」と呼んでいます。それは「Modernization of Special Airworthiness Certificate」の各単語の頭文字をとったもので、「特定耐空証明制度の近代化」という意味です。

【え…使えなくなる可能性!?】もしかしたらLSAに転身するかもしれない超有名機ほか(写真)

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. 記事の話しは疑問。

    日本では 20数年前から許可されています。

    日本で買う人がいないのが、流行らない理由。

    なぜなら従来機4人乗り中古機体が500万円前後で買える、LSA2人乗り4000万円前後。

    他人が撮影したLSA写真、自分名で投稿などしている事もある人。

    自称評論家の当の本人自体、自家用機を持ったことはどうなのか、所有して初めて、ほんとのことが話せる航空界。

    自衛隊F15事故では事故調査報告書と真逆嘘の記事を書き多くの人からひんしゅくをかった人。

記事ランキング

  1. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  2. 「断固たる措置を講じる」首都高公式ブチギレ! 「公平性を著しく損なう」非常識ドライバーに“鉄槌”…一体何が?
  3. 「知らなかった!」SNSで話題に 高速道路の“2つ並んだ赤い三角コーン”、実は超重要な「ある合図」だった! NEXCO公式が投稿
  4. 神奈川県警の“バイクは自転車レーン走るな”投稿にツッコミ殺到! 「自転車にも車にもバイクにも迷惑です」…何が問題に?
  5. 史上最大の軍艦より135mもデカい!? 旧海軍「大和」を凌ぐ『エースコンバット8』の新ボス「陸上戦艦」の衝撃スペックとは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号