首都圏JR「コロナからV字回復した駅」ランキング 山手線は南北で“明暗” 客足は本当に増えた?

JR東日本が2022年度の各駅乗車人員を公表しました。コロナ禍となって3年。コロナ禍前のデータと比較すると、どのような傾向が見えてくるでしょうか。減少率をひとつの尺度に、ランキング形式で見てみます。

回復が小さい駅ワースト10(2018年度比)

1位、品川駅(-35.2%)

2位、飯田橋駅(-33.3%)

3位、有楽町駅(-32.5%)

4位、大崎駅(-31.6%)

5位、新橋駅(-31.5%)

6位、浜松町駅(-30.4%)

7位、田町駅(-30.1%)

8位、目黒駅(-27.5%)

9位、代々木駅(-27.5%)

10位、五反田駅(-27.4%)

 最悪期の2020年度に比べ減少率は改善しているものの、ワースト10となった駅は、まだまだ減少率が高いといえるでしょう(100駅の平均では-20.5%)。

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コロナ禍からの乗車人員の回復率が小さい飯田橋駅(2022年3月、内田宗治撮影)。

 なお2020年度にワースト1位だった舞浜駅は、-23.2%と約30ポイントも回復して25位、水道橋駅は-24.6%で15位、原宿駅は-23.4%で24位と、いずれもかなり持ち直しています。

 2022年度のワーストランキングでは、山手線の南半分側にあたる有楽町~品川~目黒間、奇しくも連続する8駅がワースト10の中に入っています(高輪ゲートウェイ駅は2020年開業のため除外)。ワースト20にまで広げると、山手線では13位に東京駅、16位に秋葉原駅、19位に恵比寿駅、20位に新宿駅が入ります。いずれもすべて山手線の南側半分の駅にあたり、北側半分にあたる駅はひと駅も含まれないのも特徴的です(池袋駅は40位の-19.1%)。

 一方、コロナ禍前からの減少率が小さい、すなわち利用者減が大きく回復した駅のランキングは以下のとおりです(2022年度の2018年度比)。

1位、桜木町駅(-9.1%)

2位、北朝霞駅(-10.4%)

3位、南越谷駅(-10.5%)

4位、赤羽駅(-11.0%)

5位、さいたま新都心駅(-11.2%)

6位、浦和駅(-11.52%)

7位、辻堂駅(-11.53%)

8位、金町駅(-11.7%)

9位、千葉駅(-12.2%)

10位、大宮駅(-12.3%)

【奇跡?】利用者「ガタ落ち→V字回復」した駅です(写真)

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