“座席鉄”が見る「スペーシアX」コックピットスイート&コンパートメント 広~い個室、果たして使い勝手は

東武鉄道の新型特急「スペーシアX」が運行開始しました。6種類ある接客設備に“座席鉄”の筆者が実際に乗車し、その設備の特徴を紹介します。この記事は最上級設備「コックピットスイート」「コンパートメント」についてです。

荷物スペースがあるとなお良いかも

 そこで今度はコーナーに座ってみました。すると、今度は大型テーブルの足2本と着席者の足が干渉します。足は1本にしてほしいところです。側窓を背に座れば足は干渉しませんが、今度は景色が見えません。また、側窓の前には背もたれがないので、この着席の仕方は想定されていないものと考えます。

 また、ここは好みの範囲でしょうが、座席の背もたれ高さが40cmと低くて頭が支えられず、堅めのセッティングであることもラグジュアリー感と相反するように感じられます。座席とテーブルの配置には、一考の余地があるのでしないでしょうか。

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コンパートメント(安藤昌季撮影)。

 2点目は、広げられる大型テーブルです。お菓子やパンフレットを広げたり、またはカードゲームをしたりするには最適ですが、逆にこの広さが災いし、広げた状態だと出入りが難しくなります。マジックテープで固定された肘掛けを剥がせば出入り可能なので、その案内が卓上などにあると、利用者としても便利なのではないでしょうか。

 3点目は、個室内に荷物置き場がないことです。デッキには大型荷物置き場が用意されているのですが、これは個室の外であり、また個室内に案内もないため、どうしても心情的障壁が大きいと感じます。筆者の見た範囲では、荷物置き場の利用率も高くないようでした。

 解決策としては、「スペーシア」個室のように座席の上に荷物棚を設置するか、座面の下に空間を設けるなどし、荷物スペースを確保してはいかがでしょうか。

 さて、3回に渡り「スペーシアX」の設備を紹介してきました。外観、内装ともに30年ぶりのフラッグシップ特急とあって素晴らしいので、長く愛される特急列車になってほしいと願います。

【了】

【写真】手渡されたコースターとは

Writer:

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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