“座席鉄”が見る「スペーシアX」 スタンダードシート&ボックスシート 33年の進化実感 ただ好みも分かれる?

東武鉄道の新型特急「スペーシアX」が運行開始しました。6種類ある接客設備に“座席鉄”の筆者が実際に乗車し、その設備の特徴を紹介します。まずは「スタンダードシート」「ボックスシート」です。

窓が大きいとなお良いかも

 車両の騒音・振動については、筆者の実感としては「スペーシア」よりやや静か、というもので、それほどの違いは感じませんでした。ただ、東武鉄道は運賃・特急料金ともJRの同一距離より安めですから、料金以上の価値を享受できたと思います。例えば浅草~東武日光間135.5kmをJR特急で移動すると、運賃・A特急料金合計で4200円。これが「スペーシアX」スタンダードシートなら3340円です。

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肘掛内のテーブル(安藤昌季撮影)。

 気になった点は「枕がない」こと。相互乗り入れするJR東日本では、在来線特急の多くで枕が設置されていますので、体型による首の位置の差を吸収できます。

 上述の通り、背もたれはとてもよくできていますが、首の後ろは若干浮いてしまい、長時間乗車時は疲れやすくなります。近鉄「ひのとり」のレギュラーシートのように、頭が当たる部分がかなり柔らかければ、なくてもよいのですが……。

 また、「スペーシア」に設置されていたフットレストはありません。座席の完成度が高いので、なくてもそこまで気になりませんが、「靴を脱げる」という効用を考えると、あるとなおよい設備です。

「窓が小さい」のも、もったいないと感じました。縦幅86cm、横幅80cmの側窓は、座席1列に1つあります。「スペーシア」は縦85cm、横180cmの2列1窓なので、車内の解放感が違います。「スペーシアX」は、1960(昭和35)年に登場した「デラックスロマンスカー」と同じ1列1窓ですが、窓間の柱幅が30cm(「デラックスロマンスカー」は14cm)あるため、座席間隔が同じとはいえそれだけ車窓が見えないわけです。車内インテリアは「額縁」で、車窓が「絵」の関係ですから、車窓はより大きい方が旅のトキメキを強く感じられるのではないでしょうか。

【駅の表示は?】「スペーシアX」発車を告げる電光掲示板

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