“座席鉄”が見る「スペーシアX」 スタンダードシート&ボックスシート 33年の進化実感 ただ好みも分かれる?

東武鉄道の新型特急「スペーシアX」が運行開始しました。6種類ある接客設備に“座席鉄”の筆者が実際に乗車し、その設備の特徴を紹介します。まずは「スタンダードシート」「ボックスシート」です。

ボックスシートはどうか

 ボックスシートは5号車の車端部に2つ設置された、定員2名の向かい合わせ座席です。壁で囲まれた半個室で、スタンダードシートの料金に加え、1室400円の追加料金が必要です。

 座席幅は80.8cm。大人と子どもが並ぶならゆったり、大人2人ならやや近めです。横幅45cmの大型テーブルやコンセントもあり、仕事をするにも向いています。

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ボックスシート(安藤昌季撮影)。

 設備については、好みが分かれると感じます。座面が固く、デザインが概ね平面であるため、安楽椅子のように身を委ねるのが好きな人は、ホールド感に物足りなさを覚えるでしょう。寝台車のように座面が接続できればいいのですが。

 逆に仕事など集中を要する場合は、適度な緊張感を体が維持できるので、作業がはかどるのではないでしょうか。好みによる可不可を埋めるには、コックピットラウンジのようなクッションの設置や、毛布の貸し出しなどのサービスがあっても良いのではと考えます。

 付帯設備として、肘掛にドリンクホルダーがあります。デザイン性も高く、おしゃれなのですが、位置にやや難を感じました。ホルダーを使うと、肘とドリンクが干渉するのです。これは改善の余地ありかなと思います。

 なお、ボックスシートは車端部にあるため、どうしても揺れを大きく拾ってしまううえ、座面のクッションが硬いため、そのまま振動を感じやすいです。ドリンクの転倒には注意が必要かもしれません。

 今回はリーズナブルな2クラスを紹介しました。ほかの設備は別記事で紹介します。

【了】

【駅の表示は?】「スペーシアX」発車を告げる電光掲示板

Writer:

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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