荷物は網棚の“奥まで”載せて… 鉄道会社が啓発 迷惑行為トップ5に荷物の管理
周囲への配慮、皆が実践すれば平和になるでしょう。
荷物は背負わないで
京急電鉄が2023年8月から、駅構内と車内に「車内での荷物の置き方・持ち方のお願い」と題したポスターを掲出しています。
それによると、お願いは2つ。それぞれ「網棚に荷物を載せる際は奥まで載せてください」「荷物は背負わずに抱えてください」としています。網棚の手前に載せては、列車の揺れなどで荷物が落下する危険があり、また背負っては、ほかの利用客と接触したり、混雑状況によっては背負っている本人の身動きが取れなくなったりする恐れがあるためです。
ところで、日本民営鉄道協会が2022年10月1日から11月30日にかけて実施した「駅と電車内のマナーに関する調査」によると、迷惑行為のトップ5として挙がったのが「座席の座り方(詰めない・足を伸ばすなど)」「騒々しい会話・はしゃぎまわり」「乗降時のマナー(ドア付近で妨げるなど)」「手荷物の置き方、持ち方」「周囲に配慮せず咳やくしゃみをする」でした(回答者:3305人)。
関西でも3月に、鉄道事業者19社局で「手荷物の置き方、持ち方」をテーマとしたポスターを掲出。その際も、大きな荷物は網棚へ上げる、手荷物は膝の上に抱える(着席時)、リュックは手に持つ(立ち時)といった内容が掲載されました。
車内などでは、自分では気づかない箇所で他人の迷惑になっている場合があるため、乗車前から“周囲への配慮”を意識するとよいでしょう。先述の関西における啓発時は、「まずは荷物を肩から下ろす」ことを意識してもらうべく、「リュックは手に持つ」という表現にしたそうです。
【了】
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