「レッドサラマンダー」ちゃうで! 消防の“水陸両用車”実はかなり増えていた 実際“使える”のか?

2023年6月、台風で浸水した地域の住民を救うべく大型水陸両用車「レッドサラマンダー」が出動し話題になりました。しかし、総務省消防庁はこれ以外にも多数の水陸両用車を全国に配備しています。

47都道府県すべてに配備されている水陸両用車って?

 これら「大型」および「中型」の水陸両用車が、限られた消防組織への配置なのに対し、47都道府県すべてに配備が進められているのが「小型水陸両用車」です。ベースはカナダ製の8輪バギー「アーゴ(ARGO)」。これに消防車両として必要な艤装を施しています。

 車体サイズは全長3.02m、全幅1.525m、高さ1.17m。重量は約600kgで、定員は陸上6名、水上4名です。陸上であれば32km/h、水上なら最大4km/hで移動できます。

 この小型水陸両用車は警視庁を始めとした警察も独自に導入しているほか、地方自治体や民間企業も万一の時に備えて調達しているケースが見受けられます。

 なお、大阪市消防局には大型水陸両用車である「レッドヒッポ」とは別に、この小型水陸両用車も配備されています。

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大阪市消防局の小型水陸両用車。同様の車両は警察も導入している(画像:大阪市)。

 これらが出動するケースは極めてまれです。最初に導入された「レッドサラマンダー」は2013年3月の導入以来、出動してもなかなか実績をあげることがなかったため、必要性に疑問符が付くこともありました。

 確かに消防車は金額だけで捉えると、高く感じてしまうかもしれません。しかし、万一の際にひとりでも救うことができたら、整備にかかったコストは賄えるとも言われています。それだけ人命は尊いということ。出動しないに越したことはありませんが、いざというときのために備えるという点では「はしご車」や「大型化学車」も同様です。

「助けられる命は必ず助ける」全国の消防組織はそのために、装備をそろえ常に訓練をしているといえるでしょう。

【了】

※誤字を修正しました(8月15日12時50分)

【え…】これがレッドサラマンダーよりも“動ける”水陸両用車です(写真)

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