「レッドサラマンダー」ちゃうで! 消防の“水陸両用車”実はかなり増えていた 実際“使える”のか?

2023年6月、台風で浸水した地域の住民を救うべく大型水陸両用車「レッドサラマンダー」が出動し話題になりました。しかし、総務省消防庁はこれ以外にも多数の水陸両用車を全国に配備しています。

「レッドサラマンダー」と似て非なるものとは?

 総務省消防庁が導入を進めている水陸両用車は「大型」「中型」「小型」の3種類あり、前出の「レッドサラマンダー」は「大型」にあたります。そして同車とともに消防が運用するもう1つの大型水陸両用車、それが「レッドヒッポ」になります

「レッドヒッポ」は、2022年4月より大阪市消防局で運用が始まった水陸両用車です。岡崎市の「レッドサラマンダー」と同じく、前部ユニットと後部ユニットを連結した屈折式と呼ばれる構造で、足回りもゴム製クローラーとよく似ていますが、車体は全長7.87m、全幅1.98m、高さ2.54m、重量約7.03tと一回り小型です。一方で、乗車定員は14名(前部ユニットに4人、後部ユニットに10人)と「レッドサラマンダー」よりも多くなっています。

 最高速度は65km/h、登坂傾斜角度は31度、最大1mの溝を乗り越えられるほか、水に浮くことで最大3.5km/hで航行可能です。

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奈良市消防局の中型水陸両用車。徳島県や千葉県、愛知県、熊本県、宮城県にも同様のものが配備されている(画像:陸上自衛隊)。

 一方、中型水陸両用車といわれるのが、2019年から全国に配備が始まっている全地形対応車です。ベースはアメリカ・ハイドラトレック社製の車両で、足回りはゴムクローラー式であるものの、「レッドサラマンダー」や「レッドヒッポ」のように連結式の屈折仕様ではなく、単車構造のため小回りが利き、運転もしやすいのが特徴です。トーハツ(東京都板橋区)が輸入し、消防向けとして追加の艤装を行っています。

 車体サイズは全長4.93m、全幅2.36m、高さ2.94m。アルミボディのため重量は約3.6tと軽いです。陸上では最大20km/h、水上では車体後部のプロペラ(スクリュー)を回すことで最大5.6km/hで航行できます。乗車定員は陸上8名、水上6名と前出の2車よりも少ないものの、車体が軽量コンパクトなため、専用の搬送車も2軸4輪の小型のもので対応可能であり、その点でも「レッドサラマンダー」「レッドヒッポ」より運用しやすくなっています。

 配備先も多く、すでに徳島県(板野東部消防組合)や千葉県(山武郡市広域行政組合消防本部)、奈良県(奈良市消防局)、愛知県(豊橋市消防本部)、熊本県(宇城広域連合消防本部)、宮城県(大崎地域広域行政事務組合消防本部)などに引き渡されています。

【え…】これがレッドサラマンダーよりも“動ける”水陸両用車です(写真)

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