「トンネル=暗くてコワイ」は過去の話? 「白いトンネル」増えたワケ 減りゆくオレンジの照明

建設されたばかりのトンネルはもちろん、既存のトンネルでも最近は「内部が白っぽい」ことがあります。かつてはオレンジ色のライトで照らされ、全体的に黒っぽいものでしたが、なぜ変化しているのでしょうか。

照明だけではない工夫とは

 コンクリート舗装について前出の事務所は、「トンネル内の舗装としては一般的です」としています。アスファルト舗装が黒っぽいのに対しコンクリートは白っぽく、トンネル内での視認性が向上します。また耐久性も高く、補修の回数をできるだけ少なくする目的からも、コンクリートが採用されるといいます。舗装費はアスファルトより高くつきますが、補修のために工事規制された場合、長いトンネルほど迂回が難しくなるので、その回数を減らせるメリットは大きいのでしょう。

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トンネル内のオレンジ色の照明には「低圧ナトリウムランプ」が使われている(画像:photolibrary)。

 NEXCO西日本も過去、「従来の蛍光灯を用いた照明も白色の光でしたが、LEDはさらに明るく、白っぽくなっています。近年新設されたトンネルには基本的にLEDが採用されています」と説明しました。加えて、トンネルでは壁面の下方に、白っぽいタイルを貼ることもあるのだそう。理由はクルマのヘッドライトを反射させ、トンネル内の明るさを確保するためです。

 照明の進化に加え、路面の舗装や壁への工夫など、最近のトンネルは“あえて白っぽく見せ”ていることが分かります。

 古いトンネルでは従来の“オレンジ色”を体験できますが、その古いトンネルも老朽化や冬季通行止めのリスクを減らすべく、新しいトンネルの完成とともに役目を終える事例が増えています。そもそもナトリウムランプは、ガラス管にナトリウムの蒸気を封入したもので、トンネル内の照明として採用されたのは昭和30年代でした。

【了】

【写真】「入るとヤバイ」 内部全体が“真っ赤な”トンネル

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