ロシア将兵の給料がウクライナ侵攻以後に2.7倍に上昇! しかし兵士は全然集まらない!?

お金沢山もらってもねえ…。

給金は上昇しても兵力は下降線

 イギリス国防省は2023年8月29日、ロシアは軍人募集目標の達成に苦戦しているという見解を述べました。

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ウクライナ侵攻直前の2022年1月に集結した2S19「ムスタ-S」152mm自走榴弾砲(画像:ロシア国防省)。

 2022年2月にウクライナ侵攻して以降、ロシア軍は将兵への給金を段階的に引き上げており、2023年8月末現在、民間軍事会社の私兵は月額19万5000ルーブル(約29万3000円)となっています。これは、ロシアがウクライナ侵攻を開始した当時にウラジーミル・プーチン大統領が発言した、軍で士官にあたる中尉の月給、8万1200ルーブル(約12万2000円)を大きく上回る金額になります。

 また下士官クラスでも、現在は月給20万ルーブル(約30万円)以上の金額を提示されているようで、これはロシア国民の平均給与の2.7倍に相当します。それにも関わらず、英国防省の見解によると、依然として「志願兵の募集目標を達成する可能性は低い」という評価のようです。

 ロシアは2023年9月に実施を予定していた大規模実働演習「ザーパド23」も中止する可能性が高いとみられており、兵士の不足は慢性的になっています。2023年7月には男性の徴兵年齢の上限を27歳から30歳に引き上げる決議を行ったほか、予備役の年齢上限を最大70歳まで引き上げており、軍の将兵の不足を一刻も早く解決するべく活発な動きを見せています。

【了】

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