“考えるドア”搭載!? JR東海の最新通勤車315系のスゴイ点 “進化した弱冷房車”とは

将来的には東海道本線などにも投入

 接客設備としては、電気駆動式ドアシステムも特徴です。これは側扉に荷物などが挟まった際、それをドア自身が開閉速度から把握し、自動的に戸閉力を弱めるというもの。対象が乗客だった場合でも安心です。

 台車には日本車輛製造オリジナルの「NS台車」を採用。この台車は高い曲線通過性能と走行安定性、乗り心地性能を備えています。振動感知装置も備えており、台車の異常をモニタリングして車両基地にデータを送ることで、安全性を高めています。

 また、N700S新幹線にも搭載されている非常走行用蓄電装置も搭載されており、停電時でも最寄駅まで自力走行が可能です。

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優先席部分は床が色替えされていて分かりやすい(安藤昌季撮影)。

 側窓には赤外線と紫外線を99%カットする複層UVカットガラスが採用され、代わりにカーテンが省略されています。扉間中央と、車端部の側窓は開閉可能です。

 座席はロングシートですが、座面が深く、ゆったりとした座り心地です。1人あたりの幅も211系より1cm広い46cm。近年の鉄道車両としてはクッションも柔らか目で、感触はよいです。座席の袖仕切りや荷物棚はJR東海らしい、質実剛健なデザインです。なお、つり革は高さを変えて、乗客の身長差に対応しています。

 また、車いす対応トイレも設置されており、比較的乗車時間が長い運用も想定されています。

 315系は8両編成の0番台と、4両編成の3000番台があります。0番台は中央本線や愛知環状鉄道で、3000番台は関西本線で運行されています。315系は352両が製造される予定で、将来的には東海道本線、中央本線、関西本線の普通列車が同系列に置き換えられるようです。

 新快速・特別快速仕様の315系が登場するかどうかは、まだわかりませんが、今後の発展が楽しみな系列といえます。

【了】

【写真】315系の車内の様子

Writer: 安藤昌季(乗りものライター)

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロ イラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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