田園地帯に突如出現「ラウンドアバウト」なぜこの場所に? 見通し抜群の交差点をあえて変えたワケ

信号のない円形の交差点「ラウンドアバウト」を、非常に見通しの良い、田園地帯のど真んなかの交差点に導入されるケースが存在します。どういった理由からなのでしょうか。

超コントロールしやすい「田園地帯の交差点」なのに

 日本語で「環状交差点」と訳される信号のない円形の交差点「ラウンドアバウト」。これが、非常に見通しの良い、田園地帯のど真んなかの交差点に導入されるケースがあります。どういった理由からなのでしょうか。

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愛知県愛西市のラウンドアバウト(画像:愛知県)。

 たとえば愛知県愛西市の田園地帯で、2本の県道がまっすぐ交わる信号のない十字路をわざわざ改築し、ラウンドアバウトを設置した事例があります。

 ラウンドアバウトは、交差点の中心に「中央島」と呼ばれるスペースがあり、その外周を取り囲むドーナツ型の通行路「環道」から放射状に道路が伸びる、というのが基本的な構造。
環道へ入る際は左折で進入し、時計回り(右回り)で進み、左折で流出するというルールがあります。

 導入のメリットとしては、信号がないことから維持管理の面でも経済的、災害時にも対応できるほか、いくつもの道路が交わる交差点も制御しやすいといった点が挙げられます。

しかし、前出した愛西市の交差点は、もともと信号がないうえ、遮るものも特にない十字の交差点。同様の事例は他の地域でもあります。なぜわざわざ単純な交差点を改築するのでしょうか。

【画像】ほう…これが自転車や歩行者の「ラウンドアバウト」の通行法です

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