戦車の防御に木の板、丸太、トゲトゲ…意味ある? 米軍がM4戦車を“現場で魔改造”しまくったワケ

第2次世界大戦中、アメリカ軍の主力戦車であったM4「シャーマン」には、車体の周りに木の板を張り付けたものが一定数ありました。鉄板ではなく木板ですが、これは日本軍のある攻撃から“愛車” を守るためのものだったそうです。

兵士1人でも戦車に立ち向かえるようになったことが転機に

 成形炸薬弾は、さほど多くない量の爆薬で、かなりぶ厚い装甲でも貫徹できるため、砲弾はそこまで巨大化しません。加えて運動エネルギーで装甲を貫くのでもないため、射距離で貫徹力が弱まるようなこともありません。

 そのため、小型軽量化しやすい砲弾でもあり、歩兵が携行できるバズーカやパンツァーファーストといった歩兵携行式対戦車兵器に始まり、その構造を応用して対戦車てき弾(グレネードランチャー)、対戦車手榴弾、対戦車吸着地雷といった個人用対戦車兵器も造られました。この成形炸薬弾の出現で、兵士1人でも戦車を撃破できるようになったといえるでしょう。

 こうした流れにより、成形炸薬弾は戦車にとって最大の脅威となりました。なにしろ偽装して草木やくぼ地の中に潜む歩兵というのは、カモフラージュした大砲や戦車などとは比べ物にならないほど見つけるのが難しく、状況によっては最も厄介な相手になりうるからです。

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南太平洋、クェゼリンの戦いに投入されたアメリカ海兵隊のM4「シャーマン」戦車。車体上部に載せているのは、日本軍の94式軽装甲車(画像:アメリカ海兵隊)。

 しかし、成形炸薬弾には大きな弱点もありました。

 成形炸薬を用いて装甲を貫徹するには、「炸薬が爆発する面が装甲に正対したうえで密着している必要がある」からです。この、装甲と成形炸薬弾のあいだの適切な距離(往々にして密着状態)をスタンド・オフと呼びます。密着せずに装甲と成形炸薬弾の起爆面が離れてしまうことを、俗に「スタンド・オフが狂う」と称しますが、このスタンド・オフが狂った状態で起爆した成形炸薬弾は、その装甲貫徹力を大きく減じてしまいます。

 逆にいえば、化学エネルギーを利用した成形炸薬弾は、運動エネルギーを利用した徹甲弾のように「装甲を厚くする」ことで貫徹されないようにするだけでなく、「スタンド・オフを狂わせる」だけで、その貫徹力を失わせることができるのです。

【ファッションじゃないよ】トゲトゲいっぱい砲塔のM4「シャーマン」戦車(写真)

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コメント

2件のコメント

  1. 日本鬼子を捻り潰すには十分です

  2. 米軍戦車の底部分はどうなってたんやろ、、、やっぱ自爆対策されてたんかな

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