ロシア空軍、戦争長期化で「機能不全」に?既に約90機も喪失か 英国防省が分析
長期的に航空戦力を維持できなくなる?
「機体の酷使」や「スペアパーツ不足」で弱体化か
イギリス国防省は2023年9月28日(木)、ウクライナ紛争の状況に関する分析を更新。ロシア空軍がウクライナ侵攻を開始した2022年2月以降、戦闘で約90機の固定翼機を喪失したとの分析を明らかにしました。
同国防省は、ロシア空軍が一部のタイプの戦闘機を平時より集中的に飛行させていると指摘。全ての航空機には、飛行時間で定められた寿命がありますが、ロシアは空軍の見込みよりも早く、機体の残存寿命を食いつぶしている可能性が高いとしています。
また、需要の増加や制裁によるスペアパーツ不足により、航空機のメンテナンスに支障をきたしているといいます。
同国防省によると、ロシア空軍は、占領下に置いたウクライナ上空への出撃回数を急増させる能力は依然として維持しているそう。ただ、戦争がロシアの当初計画より長引いているため、長期的にロシア空軍が戦術航空戦力を維持できなくなる可能性が高まったと分析しています。
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