日本で「電動バイク」なぜ普及しない? 圧倒的な“強者”+完成された“補給インフラ” 駐輪場にも問題あり

EV化が進むなか、日常の足としての電動バイク普及は緩やかです。世界最強の実用車「スーパーカブ」との比較で見えた、航続距離やインフラの壁とは。いったい、どういうことなのでしょうか。

圧倒的に“最強”すぎる「スーパーカブ」の大きすぎる存在

 四輪車の世界は、トラックやバスまで含めてEV(電気自動車)の割合が増えています。その一方、日常の足としての電動バイク普及は緩やかです。なぜ2輪ではまだガソリン車が主流なのでしょうか。

Large 20260219 01

拡大画像

ホンダの電動バイク「CUV e:」(画像:ホンダ)

 そもそも、街中の原付がいまだにエンジン音を響かせている背景には、最強すぎるライバルの存在があります。それは、燃料消費率67.9km/L(WMTCモード値)という驚異の燃費性能を誇るホンダの「スーパーカブ110」です。

 これに対し、ホンダの電動バイク「EM1 e:」の一充電走行距離は、53km(30km/h定地走行テスト値)にとどまります。カブ110は燃料消費率とタンク容量から計算上、満タンで約278km走れるのと比べると、その差は歴然です。

 なぜこれほど差が出るのでしょうか。理由の1つにエネルギー密度の違いが挙げられます。

 じつは公的資料でも、ガソリンは同じ体積や重さで電池より大きなエネルギーをためられることが明示されています。この物理的なギャップが、航続距離の差となって現れているのです。

 さらに、勝敗を分けるのが“貯まる時間の短さ”です。給油は数分で終わりますが、電動バイクのバッテリーをゼロから満充電にするには約6時間もかかります。

 生活環境による物理的な壁も無視できません。SNSなどでは「マンションの駐輪場にコンセントがない」「重いバッテリーを運ぶのが負担」といった声も指摘されています。

 実際に用いるバッテリー1個の質量は約10kgもあり、この持ち運びの負担が普及を阻む大きな壁となっているのは間違いないでしょう。

【写真】これが「圧倒的な強者」自動二輪界の“巨人”です

最新記事

コメント