最近増えてる「角が丸っこい道路標識」なぜ? “標識=カクカク” の必要はなかった!
「四角い」イメージがある道路標識で、「角が丸い」ものが増加しています。かわいらしくする、ちょっと柔らかなイメージにする――そんな名刺の角を丸くするような理由ではないようです。
文字も”詰まって”見える?
道路の交差点などに設置されている案内標識といえば「角ばった四角形」が一般的でしたが、実は近年、それが変わりつつあります。四隅が丸まった四角形の標識が出現しているのです。これにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
角が丸い道路標識は、すでに高速道路では一般的なものになっています。NEXCO中日本によると、2002年に標識類の設計に関する要領が改訂され、それ以降、基本的に角が丸いものを使っているそう。ただ、NEXCO発足前の日本道路公団時代に改訂されたため、詳細な経緯はわからないといいます。
ちなみにNEXCOが同じ要領で設ける案内標識は、一般道の高速道のIC近くなどにもあります。こちらは一般道なので青い案内看板ですが、フォントはNEXCO仕様になっています。
NEXCOが設置したのではない一般道の案内標識にも、角が丸い標識は増えているようです。標識の寸法によっては、地名の文字と標識の端の間隔も狭かったりしてかなり丸みを帯びているものも。
「角が丸い標識、けっこう使っています」――国道を管理する国土交通省の関係者によると、四角い標識の角を丸くしたものは、大小問わず増えているのだとか。
「(管理事務所の)内規でも角にRをつけてよいとしています。一定以上の大きさのものは、Rも大きく見えるので、丸っこい印象を受けるかもしれません」と話してくれました。
「角が丸い」ことによるメリットのひとつは、角ばった四角形のものに比べて、架設や点検の際、何かにぶつけにくいという、取扱いのしやすさがあげられるそうです。
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