畑に不時着した旅客機、まさかの「畑から離陸」へ? ロシアで驚愕の撤去計画…一体どうやって?

ロシアで民間機が畑へ緊急着陸するという事案が発生。乗客乗員は全員無事であったものの、まだ当該機は畑に保管されたままです。そんななか、驚きの方法で現場から機体撤去することが検討されています。

座席撤去の可能性も?

 ロシアのウラル航空機が2023年9月、国内線旅客便を運航中に機体トラブルを発生させた結果、畑へ緊急着陸しました。現在、機体は畑に置かれたままの状態ですが、この機を驚きの方法で”撤去”する可能性があると、複数の海外メディアが報じています。

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ウラル航空のエアバスA320(同社公式SNSアカウントより)。

 機体はエアバスの単通路旅客機の「A320」(機番:RA-73805)で、乗客159人を乗せ、ソチからオムスクへ向かう途中でした。機体トラブルは油圧システムの故障とされています。そこで、別の空港への代替着陸を試みた結果、燃料切れが発生してしまい、シベリア南部の畑へ緊急着陸。乗客乗員全員の無事も確認され、機体も無事でした。

 そして複数の海外メディアは、ウラル航空の担当者が、この機を今後「原っぱから離陸させる」という方法で機体の撤去を検討していると述べたと報じています。エンジンが無事であることはすでに確認済みとのことで、現在は着陸装置をはじめとする機体の動作試験などを行うべく、機体を持ち上げることのできる装置を現場に運び込む予定としています。

 なお、今後、飛び立つ準備の一環として、座席を撤去し機体の軽量化を試みる可能性もあるそうです。

 この計画の実施には数か月を要する見通しで、それまで機体はこの原っぱに保管されると見られます。ただこの「畑から離陸する」計画が実現すれば、現代のジェット旅客機としては珍しい離陸シーンとなるでしょう。

【了】

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