“通学路”の交通違反「ちょっと多すぎる…」国家公安委員長も絶句 一斉取締りで驚きの実態 子供が危険に

許せない…! 酒気帯び&無免許で通学路に入る輩も

 2012年に京都府亀岡市で10人が死傷した登校中の暴走事故を受けて、文部科学省、国土交通省、警察庁の3省合同で、通学路を含む生活道路では、速度を30km/h以下に抑えることが、事故時の死亡率や重傷率を低くすることができると提言し、全国で対策が進められてきました。しかし、その後も2021年に千葉県八街市で下校中の小学生5人が死傷するなど、悲惨な事故が続いています。

 さらに今回の取締りで、次の通り無免許運転、飲酒運転が摘発されていることも気になります。亀岡の事故は運転者が無免許、八街の事故は飲酒運転でした。

・酒気帯び(アルコール濃度0.25mg未満):3件(0.0%)
・無免許運転:27件(0.2%)

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松村祥史国家公安委員長(中島みなみ撮影)。

 国土交通省や地方自治体では通学路の歩車分離を進めていますが、依然として未整備の区間が残っています。松村氏は、通学路の交通対策について引き締めを図ります。

「子どもたちの安心安全を守るために、しっかりと警察を指導していきたい」

 抜け道として利用されている区間であっても、せめて登下校時の通行禁止は守ることで、違反も事故も防ぐ効果は大きいです。

【了】

【え、たった4時間で!?】これが国家公安委員長も絶句した「取締り結果」です(画像)

Writer: 中島みなみ(記者)

1963年生まれ。愛知県出身。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者を経て独立。行政からみた規制や交通問題を中心に執筆。著書に『実録 衝撃DVD!交通事故の瞬間―生死をわける“一瞬”』など。

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