戦艦「大和」vs海上自衛隊イージス艦 勝つのはどっち!? カギは交戦距離か

バルカンファランクスで46cm砲弾を迎撃するか

 ヘリコプターがなければ水平線の向こうは探査できないため、対水上レーダーだけなら、その性質上、「大和」が装備する46cm主砲の射距離内での遭遇もあり得るかもしれませんが、この場合でも、イージス艦が搭載する戦闘システムであれば、「大和」の主砲徹甲弾を迎撃することができます。

 ちなみに、アメリカ海軍は1980年代に、近接防御火器(MK.15バルカンファランクスCIWS)で、127mm砲弾の撃墜に成功しています。

 イージス艦の戦闘システムはマッハ17の弾道ミサイルを撃墜できる能力を持つわけですから、初速でもマッハ2.3ほどの速度で飛翔する「大和」の主砲弾は迎撃可能だと考えられます。

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旧日本海軍の戦艦「大和」(画像:アメリカ海軍)。

 艦対空ミサイルで、発射された「大和」の徹甲弾を破壊することができるかはわかりませんが、軌道をそらせて命中を防ぐことは可能でしょう。イージス艦側は主砲弾弾着の未来位置も予測できるので、加速力に優れたガスタービン機関を全力にし、危険海域から離脱するはずです。なお、「大和」側の乗員が、逆に現代艦の加速性の高さを予測できるとは思えません。そうなると「大和」の主砲弾はまず当たらないでしょう。

 このように、普通に考えれば「大和」に勝ち目はありません。両者の勝負が成立するとしたら、以下のような条件でしょう。

――旧日本海軍の戦艦「大和」がサマール沖海戦など、敵艦艇との戦闘中で、戦いの準備が整った状態でタイムスリップ。5km程度の近距離に突如出現した海上自衛隊のイージス艦を、アメリカ軍巡洋艦と認識して砲撃を開始。一方で海上自衛隊のイージス艦は、突然現れた「大和」に驚いて対応が遅れた――こんなところではないでしょうか。

【ゴォォォォォ!!】これが海自イージス艦の艦対空ミサイル発射シーンです(写真)

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