「戦車通ります!!」 もうすぐ消滅74式戦車の“公道輸送” 130kmに密着 超重トレーラー輸送で光る職人技

もうすぐ役目を終える74式戦車。それに伴い同車を載せたトレーラーが街中を走るのも見られなくなります。そこで、完全退役の前に74式戦車の輸送に密着。夜中にしか見られない、知られざる戦車輸送の裏側を取材してきました。

今津到着でも、すぐ守山へとんぼ返り なぜ?

 3時間強かけて、今津駐屯地には24時過ぎに到着。ただ、隊員たちの仕事は続きます。ここで74式戦車を降ろしたら、再び守山駐屯地に戻らなければなりません。なぜなら、今回輸送したのは1両だけ。守山駐屯地には4両を運び込んでいたからです。

 73式特大型セミトレーラは車幅が大きいため、空荷の状態でも夜しか走れません。ということは、朝6時までに今度は逆のルートで守山駐屯地を目指す必要があるのです。なお、守山駐屯地へと運んだ74式戦車4両のうち2両は、次に記念行事が行われる豊川駐屯地へと移すのだとか。守山駐屯地と豊川駐屯地は約70km離れています。

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深夜、今津駐屯地に到着した73式特大型セミトレーラ。ここで74式戦車を降ろしたら、次の輸送のために守山駐屯地へ戻るとのこと(乗りものニュース編集部撮影)。

 加えて、彼らが所属する第10後方支援連隊輸送隊は、冒頭に記したように守山駐屯地ではなく、少し離れた春日井駐屯地になります。ゆえに、戦車輸送を終えても、春日井駐屯地に戻るまでは任務完遂とはならないのです。

 そのため、今回の守山~今津間の運搬が終わっただけでは、まだまだ肩の荷が下りたとは言えないでしょう。

 今後、第10師団から74式戦車がなくなるのに伴い、第10後方支援連隊も改編される予定です。これは、新しく配備される16式機動戦闘車ならびに新編される第10偵察戦闘大隊(仮称)に合わせたものですが、逆にいうとその日まで第10後方支援連隊輸送隊は戦車輸送の任に就き続けるということです。

 改編まで残り5か月。もしかしたら、その間に思いがけないところで第10後方支援連隊の戦車輸送に巡り合うかもしれません。

【了】

【もうすぐ見納め】これが大都会をゆく74式戦車の輸送風景です!(写真)

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