ハイエースに「ボンネット付」なぜ? 四角い車体よりメリット大? 次期型と噂のコンセプト車

商用バンの代名詞的存在であるトヨタ・ハイエースのバッテリーEV仕様が「ジャパンモビリティショー2023」で披露されました。一見すると明らかに日本国内で見慣れたモデルとは別車体ですが、この形だからこそのメリットもあるそうです。

未来のハイエースは「運転手に優しく業務支援も?」

 BEVコンセプトでの特徴といえるICT(情報通信科学)技術の活用については、親会社であるトヨタ自動車が提供する車両通信サービス「コネクティッド」を活用した配送・荷物管理システムを搭載していました。

 これにより、運転席のセンターコンソール部分にある大型ディスプレイには、配達ルートとその荷物の荷室内の位置情報が表示されます。さらに届け先のクライアントの配達時間の指定があれば、それに応じた最適な移動ルートまで算出してくれるそうです。

 実際のところ、このような「コネクティッド」を使った配達支援機能の実現は簡単なことではないでしょう。ここまで配送スケジュールに関わった機能を実装するには、配達業務の全般に関わるほどの大規模なITインフラが必要になります。しかし、コンセプトカーとはいえ、自動車メーカーが車体だけでなく、その業務支援機能まで盛り込んだことは、今後の商用車が進むべき将来性まで提示してくれたともいえるのではないでしょうか。

 未来のハイエースは、運転だけでなく、商用車としての業務自体もユーザーフレンドリーなものにしてくれるかもしれません。

Large 20231107 01
観音開き式のリアドアは開閉がし易く、開口部が広いために荷物の積載もやりやすい(布留川 司撮影)。

 今回のBEVコンセプトでは、現在のハイエースと同様に様々な車体バリーションも提案されていました。トヨタ車体によると、展示された車両は基本形となる「L1H1パネルバン」で、これ以外に荷室に窓を付けた「L1H1ガラスバン」、車輌を長くした「L2H2パネルバン」、送迎車仕様の「L2H2コミューター」、救急車などに使う「L2H3スーパーハイルーフ」という異なるモデルも紹介されていました。

 ハイエースのEVモデルが発売されるかは未定ですが、それは既存車両の電動化だけでなく、少子高齢化といった社会変化の対応や、ICT技術の進歩によって、前後するでしょう。ひょっとしたら、そう遠くない時期に、さらに進化したハイエースBEVコンセプトがお目見えし、場合によっては市販されるかもしれません。

【了】

【カッコイイ救急車仕様も】これが新型「ハイエース BEV コンセプト」提案モデルです

Writer:

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス