中央道「新小仏トンネル」内部みてきた!最悪の渋滞ポイントどう変わる? 実はもう1車線分ある!?

「掘削面」とご対面! そこまで見せてくれるワケ

 さらに奥へ進むにつれ、掘削の轟音が大きくなっていきます。土砂を運ぶ巨大な20トンダンプや電源車などが停まっている先で、2台の重機が岩盤を前に苦闘していましたが、近づくにつれ重機は作業を中断し、掘削面(切羽)を見せてくれました。

 今回、報道陣がトンネル内部へ入ったのは初めてですが、実は10月には近隣住民を招いた見学会で、同様に切羽まで近づいています。これができるのも「湧水がほとんど出ていないから」。つまり、工事環境が安定しているからこそ、ここまで近づくことができるのだそうです。

「ここは神奈川最古の地層と言われる小仏層が分布しています」。NEXCO中日本の小仏工事区工事長である小林大助さんが、削れた岩石を手に持って説明してくれました。「縦にミルフィーユ状の層になっていて、薄くてはがれやすいのが特徴です」とのこと。比較的削りやすい地質のようです。

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新小仏トンネル内部。いったん山梨側に100mほど掘ってから、東京側へ掘り進んでいる(乗りものニュース編集部撮影)。

 この現場では、まず岩盤を1mぶん発破で崩したのち、重機で掘削し、その部分の内壁にコンクリートを吹き付け、ロックボルトで補強するというサイクルで、1日4mずつ掘進しているそう。

 現在は全長2300mのうち約860mが完了しています。トンネル工事の工期は2026年5月までの予定です。

【なにこの重機たち!?】これがガチのトンネル工事現場です(写真)

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