「連結器を全部取り替えろ!」日本の鉄道車両6万両の一斉交換なぜ行われた? 旧式を使い続ける欧州との違い

大正時代、日本で鉄道車両を繋ぐ連結器の一斉交換を行ったことがあります。国はどのような理由から、このような一大プロジェクトを行ったのでしょうか。一方、欧州では日本から消えた「ねじ式連結器」が現役です。

ほぼ1日で実施された連結器交換作業

 自動連結器は、連結器同士を接触させることで文字通り自動的にロックがかかり、ねじ式連結器のような長さの調整を必要としません。強度も高いため、連結作業の省力化と1列車あたりの輸送力向上を実現することができます。

 しかし、交換するにしても双方の連結方式が混在していると、列車の運行に制限が生じてしまいます。このため、少しずつ準備を進めつつ、特定の日を設けて一斉に交換することを国は計画しました。

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電気連結器を装備したJR東日本E235系1000番台の密着連結器(咲村珠樹撮影)。

 作業人員を確保する関係もあり、交換の日付は本州が1925年7月17日、九州で7月20日と定められました。なお、路線が独立していた四国は後日、徐々に交換が進められました。この前後にも一部の車両で交換作業が進められましたが、本州と九州合わせて6万両近い機関車、客車、貨車の連結器が、ほぼ1日で交換されていったといいますから、まさに一大プロジェクトだったといえるでしょう。

 その後、自動連結器には若干の隙間ができるため、停車駅間が短く加減速の多い電車では乗り心地が悪くなることから、連結器同士に隙間が生じない密着連結器に再度交換されました。現在では、運転制御用などの配線を接続できる電気連結器も同時に備えたものが主流となっています。

【日本じゃ絶滅危惧種】なるほどね! これが「ねじ式連結器」の作業風景です(写真)

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