渋~い「無塗装の飛行機」なぜ衰退? かつてはJALも採用 軽くて低燃費なのに消えたワケ

空港で見かける飛行機の大多数は、胴体全体に塗装が施されているのが一般的ですが、かつては無塗装の、金属がむき出しで銀色に光る機体が一部で見られました。どのような効果があり、なぜなくなったのでしょうか。

ポリッシュドスキンが消えた理由

 アメリカン航空では2013年より、ポリッシュドスキンから、銀色の塗料を基調とした、かつてよりピカピカが抑えられた新塗装に変更しています。これは、胴体にこれまでのアルミニウム合金ではなく、無塗装状態では銀色にならない複合素材(カーボン素材)を使ったボーイング787を導入したため、従来デザインの継続が難しくなったことがひとつの理由とされています。

 また現地メディアによると、ポリッシュドスキンは磨き上げるメンテナンスに手間を要することから、人件費が高くつくぶん、燃費が節約できても、トータルコスト的には塗装を行うのと変わらないものだったそうです。

 なお現在では、ボーイング787のほか、エアバスの「A350」も胴体に複合材を使用しており、大小さまざまな旅客機を使用する航空会社では、ポリッシュドスキンが採用される可能性はあまり高いとはいえません。

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グレーマイカ塗装が施された「ヤマトの貨物機」(乗りものニュース編集部撮影)。

 現代ではポリッシュドスキンのような“地のまま”に見える機体であっても、胴体にはグレーの塗装が施されていることが一般的です。たとえば、「ヤマトの貨物機」では、「クロネコ」が描かれた黄色い尾翼と、胴体に「グレーマイカ」というつや消し塗装が施されているほか、LCC(格安航空会社)のジェットスター・ジャパンも“地のまま”のような機体デザインですが、グレー系の塗装を採用しています。

 ちなみに、胴体に塗装をするのは、機体を美しく見せ、どこの会社の飛行機かわかるようにするほか、機体を外部の環境から保護する役割があります。

【了】

【写真】「世界一銀色かも」!? アメリカン航空の特別塗装機がクセ強

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コメント

1件のコメント

  1. 無塗装と言うと語弊があります。

    表面には、科学皮膜による保護が施されていています。一見剥き出しみたいなアルミ製品で、斜めにすると、黄色っぽい、虹色みたいな表面があります。昔のアルミ製弁当箱がこれです。

    何らかの損傷があったとき、構造上大丈夫なら、入念にアロダイン・ぺンというタッチアップ素材で、皮膜をかけ直します。

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