撃ち合いの末、2隻目の沈没戦艦となった「霧島」 戦間期にはお召艦の栄誉にも

旧日本海軍の戦艦「霧島」が1913年の今日、進水しました。ただ、竣工して16年間は「巡洋戦艦」でした。その証拠が艦名。近代化改修を2回受け、速力・防御力を向上させ太平洋戦争を迎えます。

戦艦「比叡」喪失の翌日…

「霧島」が本格的な戦闘に参加したのは太平洋戦争からでした。出撃は開戦と同時であり、真珠湾へ向かう空母機動部隊を護衛しています。

 翌1942(昭和17)年6月のミッドウェー海戦でも、「霧島」は空母部隊の掩護などに従事しました。しかしこの海戦で日本は、主力空母を4隻失う大敗北を喫しています。「霧島」は無事でしたが、以降、旧日本軍は各地で追い詰められていきます。

 同年10月には、ガダルカナル島攻略に参戦。物資が尽きようとしていた島へ援軍を送ろうにも、同島の飛行場を発つアメリカ軍機が立ちふさがるため、「霧島」はこの飛行場への艦砲射撃を企図したのです。

 しかし翌11月14日深夜、サボ島の西に差し掛かったところでアメリカ軍の迎撃にあいます。対地用の砲弾を搭載したまま、「霧島」は戦艦や巡洋艦同士の撃ち合いとなりました。アメリカ軍へ損害を与えるも、「霧島」も直撃弾を多数受け火災に見舞われます。

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金剛型戦艦4隻をとらえた写真。順番は不詳だが、1番艦「金剛」、2番艦「比叡」、3番艦「榛名」、4番艦「霧島」(画像:アメリカ海軍)。

 加えて浸水により傾斜が増していきます。日付が変わったころ、「霧島」はついに沈没。しかしアメリカ側も作戦継続が不能となり、一時撤退しています。

「霧島」の沈没は、旧日本海軍の戦艦としては2隻目となりました。1隻目は「比叡」で、こちらも直前の海戦で失っています。結果的にガダルカナル島は死守できず、その後日本は南方から徐々に制海権・制空権を失っていったのです。

【了】

【貴重な1枚】空母「瑞鶴」から捉えた戦艦「霧島」群

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