「小さいころ勘違いしてた…」函館の夜景どこから撮影? 北海道のサイズ感に困惑の声
函館の有名な夜景写真について、地図会社のゼンリンによるツイートが話題となっています。これまでの認識が“勘違いだった”理由はどこにあり、またなぜ共感を呼ぶのでしょうか。
スケールが全然違う!
「ちなみに函館はココではありませんのでお間違えなく。(ここもテストにでます〈絵文字〉)」
2023年12月、地図会社のゼンリンが公式X(旧Twitter)にこう投稿しました。それはかつての投稿を引用する形で、有名な函館の夜景を写した写真が添えられ、ハッシュタグ「小さい頃勘違いしてたやつ選手権」が付けられています。
「函館夜景の場所、ここだと思ってた」(ゼンリンの公式X)
これには9500件を超えるリポストと4万5000件のいいねとともに、「私もそう思っていた」といった趣旨のコメントが多数寄せられていました。
改めて写真を見ると、陸地が画面中央を貫きつつ、その中ほど左右に湾があり、画面奥に行くにつれ陸地が末広がりになっています。陸地部分には光が見え、海岸線も浮かび上がることから半島の地形が見て取れます。
ゼンリンはこの写真を、地図で渡島(おしま)半島の「首」にあたる中ほどを、マルで囲った画像とともに紹介しています。しかし函館は、そのマルの範囲外。つまり「函館の夜景」と認識しつつも、渡島半島の広い範囲を写したものと勘違いしている人が少なくなかったということです。
写真は函館市内の函館山山頂から市街の夜景を写したもの。函館市は地図で見ると、平野から南西に向かってさらに半島が突き出しています。その突端付近に位置する山頂から、北東方向の五稜郭方面を見たもので、実際には渡島半島のごく一部でしかないというわけです。
勘違いが起きる理由は、北海道の形を特徴づける渡島半島と、街としての函館のおおまかな位置は知られており、写真の夜景が縁取る海岸線が渡島半島を想起させるためと考えられます。しかし、実際にはスケールがまったく異なります。
ゼンリンはさらに、函館市を飛行機から見た写真も投稿。函館山の特徴的な地形と、そこから見える「函館の夜景」の範囲のスケール感も一目で分かる写真です。
【了】
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