東京“渋滞名所の踏切”どうなる? 「国道6号」拡幅に向け通行止め工事へ 幹線道路を貨物線が横断
拡幅工事は「まだです」 カギを握る新金線
国道6号「新宿拡幅」の新宿地区は、まず6車線に拡幅したのち、中川から新宿地区にかけて本線の高架橋を構築するという、金町立体と同様の手法がとられる予定です。その高架橋の終端部で、高架化された新金線を“くぐる”ことが前提になっているといいます。
首都国道事務所によると、今回の歩道橋撤去は国道の拡幅の準備工事となるものですが、歩道橋自体が老朽化していることも大きいといいます。肝心の拡幅事業のスケジュールについては、まだ決まっていないのだとか。新金線の方針が決まらない限りは、立体部の工事は始められないといいます。
一方、新金線の旅客化を担当する葛飾区の交通政策課によると、新宿踏切については「ここだけを高架化するのか、より長い区間で連続的に高架化するのか」を検討している段階とのこと。
新金線の旅客化にあたっては、1日あたり片道84本のダイヤで検討したところ、平面交差のままでは、列車にも日常的に遅延が生じ続けるリスクを含んでいるとの結果が出ています。ここで新宿踏切だけを高架化すれば、勾配が大きくなりすぎて、前後の踏切の多くが空頭不足になるという検討結果も。
東京の渋滞名所に改善のメドが立つか否かは、この貨物線の対応方針がカギを握っていると言えそうです。
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