「使えないビア樽」戦闘機が「空の真珠」に!? 評価一変 フィンランドでF2A「バッファロー」はなぜ活躍できたのか

かつてソ連に攻められたフィンランドは、慌てて他国から戦闘機を集めます。その中のひとつが、アメリカ製のF2A「バッファロー」でしたが、同機はフィンランドと他の国では大きく評価が異なります。

そもそもなぜフィンランドで活躍できたのか

 なぜ「バッファロー」は太平洋では散々だったのに、フィンランドでは活躍できたのでしょうか。その理由のひとつに、当時問題となっていた冷却系のトラブルが改善されたことがあげられます。

 太平洋で運用されていた「バッファロー」はエンジンのオーバーヒートなどで、性能をフルに発揮できない場面が多くありました。しかし、冬にはマイナス30度まで下がるといわれるほど平均気温が低いフィンランドでは、この問題が解消されることになったのです。

 また、フィンランドの「バッファロー」機体は、前述した通り、アメリカから鉄鋼製品として運ばれたため、ノルウェーで陸揚げされたあとにスウェーデンのサーブの工場で組み立て、フィンランド軍が独自に調達した照準器、装甲版をつけて戦闘機としました。そのため、そもそもの性能がアメリカやイギリスが使っていた機体とかなり違ったという可能性もあります。

エースパイロットのひとりだったイルマリ・ユーティライネンも、「かなり操作しやすい機体」だと、他国パイロットとは全く違う評価をしています。スウェーデンで組み立てて、フィンランドで整備を続ける間に、全く別モノの機体になっていたかもしれません。

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1942年8月フロリダ州マイアミ上空を飛ぶアメリカ海軍のF2A「バッファロー」戦闘機(画像:アメリカ海軍)。

 さらに、フィンランド人パイロットの練度がそもそも高く、冬戦争から旧式機でソ連空軍を相手に善戦していたため、それよりも装備が新しくなった継続戦争ではより実力を発揮したともいわれています。

 ちなみに、同機の購入に関しては、現在もフィンランド国内の大手通信インフラ会社であるノキアが資金援助を行っています。

【了】

【ノキア製の戦闘機!?】フィンランドに供給されたF2A「バッファロー」に刻まれた文字の意味とは(写真)

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コメント

1件のコメント

  1. 空戦のキルレはどの国もかなり誇張含みだから彼我の比較指標としてはちょっと危うい。

    しかし本機は元々旋回性能はなかなかのもので防弾装備やら燃料タンクの小さいF2A-1だと翼面荷重で120kg/㎡そこそこだからこそまだまともに戦える機体だった可能性はあったんでしょうね。

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