もし戦艦「大和」が世界にバレていたら…“超”大艦巨砲主義アメリカはどう対抗? 驚愕の設計案とは

大和型戦艦は、ライバルとなる米戦艦に対して「質で対抗」する目的で建造されました。対抗艦を造らせないため、計画時から徹底した隠ぺいが図られたのですが、もし米国が大和型の性能を把握していたら、どうなっていたでしょうか。

旧海軍が想定「強いアメリカ戦艦」とは?

 たとえば、日本が長門型戦艦を設計していた1916(大正5)年、アメリカのティルマン上院議員は海軍当局に「建造可能な最大戦艦」の基本計画案を調査するよう要求しています。

 これにより、アメリカ海軍は様々な計画案を提出しましたが、最強といえるIV-2案は「排水量8万トン、45.7cm四連装砲塔4基16門、速力25ノット(46.3km/h)、舷側装甲457mm、主砲塔前盾508mm、水平装甲127mm」というものでした。

 大和型と比較すると、排水量で1.25倍、主砲口径こそ近似するものの、門数は圧倒的に多く、速力こそやや劣るものの、舷側装甲は大和より上、水平装甲では大和以下という艦型です。

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旧日本海軍の戦艦「大和」(画像:アメリカ海軍)。

 なお、船体サイズは全長303m以内、全幅32m以内ということなので、パナマ運河を通行できる性能にしていたことがわかります。ただ、一般に全幅は「主砲塔のバーベット幅の3倍」必要だと言われます。バーベットとは砲塔基部の円筒状の部分のことです。

 大和型の46cm三連装砲で、バーベット径は12.27m(全幅38.9m)なので、IV-2案の45.7cm四連装砲塔が全幅32mに収まったとは考えにくく、もし実際に建造したら不具合が続出した可能性も高いでしょう。

 ちなみに、旧日本海軍自身、1935(昭和10)年の大和型建造前に「アメリカが46cm砲戦艦を建造したら、どのような艦型になるのか」を検討しています。そのとき、数値化したものは「公試排水量6万3000トン、全長274m、全幅32.9m、45.7cm砲10門、速力23ノット(42.6km/h)、舷側装甲432mm、水平装甲223mm」というものでした。

 大和型は公試排水量6万8200トンなので、大和型よりやや小型で、やや遅いものの、火力と装甲で上回る艦型です。旧日本海軍がアメリカ側の新型戦艦をどのように捉えていたかわかる数値と言えるのではないでしょうか。

【もしかしたら造られたかも?】これが米海軍の切札「モンタナ級戦艦」です(模型)

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