もし戦艦「大和」が世界にバレていたら…“超”大艦巨砲主義アメリカはどう対抗? 驚愕の設計案とは

大和型戦艦は、ライバルとなる米戦艦に対して「質で対抗」する目的で建造されました。対抗艦を造らせないため、計画時から徹底した隠ぺいが図られたのですが、もし米国が大和型の性能を把握していたら、どうなっていたでしょうか。

大和型を凌駕! 日本が構想した8万5000トン戦艦

 よく大和型戦艦は、「性能の割にコンパクト」と表現されます。実際英国やドイツ、ソ連(現在のロシア)の未成戦艦との比較では当てはまりますが、上記の通り「戦艦の小型化」で抜きんでた能力を持っているアメリカに対しては、当てはまらないと言えそうです。

 なお、日本海軍の見積もりでは、「アメリカ戦艦はパナマ運河通過のため、全幅33m以下が必須で、防御力では有利に立てる」というものでした。これはある一面では正しい見方ですが、アメリカは「パナマ運河通過を断念して、艦幅を36.8mにした」モンタナ級戦艦を実際に建造しようとしていたので、33m以下に設計上の問題があれば増やしたでしょうから、「絶対のルール」とは言えません。

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1945年4月7日、東シナ海で米機の攻撃を受ける「大和」。この直後に沈んだ(画像:アメリカ海軍)。

 日本が大和型を公表した場合、アメリカは50.8cm砲戦艦に早期移行する可能性が高いですし、その場合、日本は史実では艦型過大として見送られた排水量8万5000トン、51cm砲搭載の超大型戦艦を建造する必要に迫られ(実際、大和型戦艦の砲塔運搬艦「樫野」は、51cm三連装砲までの運搬を想定していた)、結果、施設拡張などで国力を消費した可能性も高いでしょう。

 そう考えると、大和型戦艦の機密保護は、充分な成果を上げたと言えるのかもしれません。

【了】

【もしかしたら造られたかも?】これが米海軍の切札「モンタナ級戦艦」です(模型)

Writer:

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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