注目高まる「絶景の廃線跡」130年前の鉄道風景がそのまま!? 「北陸本線旧ルート」に残るスイッチバックとトンネルとは

北陸新幹線の延伸開業で注目高まる、福井県敦賀市。周辺には、かつて鉄道が走っていた歴史を示す、廃線跡の遺産が残っています。

おお…!鉄道黎明期の記憶残す遺跡がいっぱい

 北陸本線旧ルートのハイライトのひとつが、今庄側からのぼってきたところにある「山中信号場跡」です。

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複線の引き込み線があった山中信号場の跡(乗りものニュース編集部撮影)。

 スイッチバックとしては異例の大規模で、敦賀側にある折り返し線に対し、今庄側にある引き込み線は線路が2本もありました。これには厳しい峠越えのここならではの理由があります。

 信号場というのは主に、駅と駅が長い区間で、途中で対向列車の行き違いができるようにしたもの。ところが蒸気機関車の時代、急坂区間だと、坂の途中で対向列車を待ってから再スタートをするのは、困難なことでした。そこで「枝分かれした水平な引き込み線」を設け、そこに待避列車を置いておくというのが、スイッチバック式信号場です。

 山中信号場はさらに厄介で、あまりの急坂を克服するため、後ろからもうひとつの機関車「補機」で押してもらって峠を越えていました。しかし、峠で補機を切り離す際に停車して、再スタートするのもやはり困難でした。そこで、待避列車だけなく対向列車側も、いったん「水平な引き込み線」に停車したのです。それで山中信号場は複線でした。

 現地では、急峻な峠で長い長い客車列車や貨物列車を水平に留めるため、巨大な盛土で造られた引き込み線跡が今でも残っています。その先端には、雪国ならではの堅固な「スノーシェルター」も当時の面影を残しています。鉄道遺産の中では、全国でも目を見張る光景と言えるでしょう。

【画像】鉄道ファン悶絶! 全線が鉄道遺産の「北陸本線旧ルート」の風景を見る

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